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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日銀会合の結果待ちもGPIF思惑が支援


31日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:あとは日銀会合、16000円を意識させるか
■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し
■前場の注目材料:アルファポリス<9467>が東証マザーズに新規上場(公開価格:2200円)

■あとは日銀会合、16000円を意識させるか

☆日経225想定レンジ:上限16000円-下限15700円

31日の東京市場は堅調なスタートになろう。30日の米国市場は、7-9月期GDP速報値が予想を上回ったほか、主要企業の好決算なども材料視され、NYダウは200ドルを超える上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の15785円、円相場は1ドル109円35銭辺りと円安に振れて推移しており、この流れを引き継ぐ格好から買いが先行しよう。

買い一巡後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなり、こう着感が強まる可能性はある。また、前日のTOPIXリバランス需給による反動も警戒されるところ。さらに衆院予算委員会の集中審議で「政治とカネ」を巡っての論戦で、政権運営への警戒感なども重しになりそうだ。そのほか、米国の時間外ではシティグループが下方修正を発表していることも手掛けづらくさせる。

もっとも、金融政策決定会合については、通過することでアク抜けに。また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、現金など短期資産を除く運用資産のうち、国内債券を現行の約6割から中長期的に35%に下げる一方、国内株式を25%に上げる見通しと報じられており、思惑買いにつながる。

週末要因から積極的な売買は手控えられる可能性はありそうだが、その分、指値状況の薄い中を先物主導によるインデックス売買でトレンドが強まりやすくなる。日銀会合でのサプライズが日経平均の16000円を意識させてくる展開に期待したいところ。

■外資系証券の注文動向:差し引き210万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り2230万株、買い2440万株、差し引き210万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月24日(金):50万株の買い越し
10月27日(月):90万株の売り越し
10月28日(火):620万株の売り越し
10月29日(水):490万株の買い越し
10月30日(木):120万株の売り越し

■前場の注目材料

・年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、国内株式運用比率25%に引き上げへ
・関西電力<9503>高浜原発、今冬にも安全審査合格の見通し
・米マイクロソフト、ウエアラブル端末発売

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:30 9月完全失業率(予想:3.6%、8月:3.5%)
08:30 9月有効求人倍率(予想:1.10倍、8月:1.10倍)
08:30 9月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+3.0%、8月:+3.1%)
09:00 日銀金融政策決定会合

<海外>

09:30 豪・7-9月期生産者物価指数(4-6月期:前年比+2.3%)
09:30 台湾:7-9月期国内総生産(前年比予想:+3.90%、4-6月期:+3.74%)

《KO》

 提供:フィスコ

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