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【市況】【↓】日経平均 大引け|FOMCを睨み様子見気分、3日ぶりに反落(10月28日)


日経平均株価
始値  15363.28
高値  15374.46(09:29)
安値  15263.36(11:22)
大引け 15329.91(前日比 -58.81 、 -0.38% )

売買高  18億7442万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6956億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに反落
 2.買い手掛かり難の中、利益確定売り
 3.FOMCを控えて様子見ムード
 4.日銀副総裁の発言を受け、一時は125円安まで下落
 5.売買高、売買代金ともに節目水準を下回る


■東京市場概況

 前日の米国市場では、企業業績への期待感に支えられて、ダウは12ドル高と小幅に3日続伸した。

 一方、東京市場では、日経平均は58円安と3日ぶりに反落した。

 買い手掛かり難の中、利益確定売りが先行し反落してスタート。寄り付き前の外国証券の注文動向が2日連続で売り越しとなり、売り越し幅が620万株と大幅だったことで、外国人売りへの警戒感が台頭。また、前日までの2日続伸で約250円上げたことも、投資家心理を利食いと傾けた。

 日銀の岩田規久男副総裁が2%の物価上昇の目標について「電車の時刻表のようにはできない」と述べたと伝わったことも嫌気され、指数は下げ幅を一時は125円安まで拡大し、1万5300円台を割り込む場面もあった。

 ただ、下値堅さを確認すると、売り圧力がじわりと後退。後場は先物に買いが入り、戻りを試す展開となった。FOMC(28-29日)を控えるだけに積極的な買いは乏しく、下げ幅を全て埋め切るには至らなかったが、1万5300円台に戻してこの日を終えた。

 市場の様子見姿勢を映して、売買高は3日連続の20億株割れ、売買代金も4日連続の2兆円割れと低調だった。

 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)食料品、(3)鉄鋼、(4)陸運業、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)建設業、(5)機械。原油安を背景に、総じて資源・エネルギー関連で軟調な動きが目立った。


■個別材料株

△ユアテック <1934>
 今期経常益を71億円に51%上方修正。
△昭和システム <4752> [JQ]
 上期経常を一転して7%増益に上方修正。
△TPR <6463>
 今期36%増益に最高益予想を10%上乗せ、配当も8円増額。
△スタンレー <6923>
 上期経常は3%増益で着地・0.77%上限に自社株買い。
△岩崎電 <6924>
 今期経常を一転4%増益に上方修正。
△エクセル <7591>
今期営業2.2倍増益に10.3%上方修正。

▲フジクラ <5803>
 7-9月期(2Q)経常は4%減益。
▲ナカヨ <6715>
 上期経常を一転42%減益に下方修正・通期も減額。
▲キヤノン <7751>
 7-9月営業益は21%減の718億円で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エクセル <7591> 、(2)エアーテック <6291> 、(3)関電化 <4047> 、(4)TPR <6463> 、(5)日無線 <6751> 、(6)ジェコス <9991> 、(7)ユアテック <1934> 、(8)ブレインP <3655> 、(9)スタンレー <6923> 、(10)岩崎電 <6924> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ナカヨ <6715> 、(2)ペガサス <6262> 、(3)小森 <6349> 、(4)山洋電 <6516> 、(5)フジクラ <5803> 、(6)東邦HD <8129> 、(7)信越ポリ <7970> 、(8)ランド <8918> 、(9)鹿島 <1812> 、(10)IHI <7013> 。


【大引け】

 日経平均は前日比58.81円(0.38%)安の1万5329.91円。TOPIXは前日比2.28(0.18%)安の1252.00。出来高は概算で18億7442万株。値上がり銘柄数は639、値下がり銘柄数は1033となった。日経ジャスダック平均は2239.74円(7.18円高)。

[2014年10月28日]
(「株探」編集部)

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