【経済】【中国の視点】ソニー:中国から撤退しない、今後は娯楽サービスなどに注力
ソニー<6758>の中国現地法人、索尼(中国)有限公司(ソニー・チャイナ)の栗田伸樹代表はこのほど、ソニーが中国市場から撤退するとの報道を否定した。中国市場はソニーにとって米国や日本と同等の地位にあると改めて強調した。
また、ソニーは先週24日、上海市で「ソニー魅力賞」を開催し、ソニーの製品を展示した。平井一夫社長はメディア向けの説明会で、人気の台湾人モデルと一緒に宣伝した。
栗田代表は、2014年の中国市場での重大戦略について、ソニーのハイテク製品への注力を通じてブランド力の向上を図ると同時に、若年層を重視した製品や市場戦略を強化すると説明した。
業界専門家は、ソニーが中国から撤退するとの報道について、同社の業績見通しの下方修正に関連していると分析。また、テレビやオーディオ製品などソニーの伝統的な製品が中国製品に圧倒されていることも一因だとみている。
ただ、ソニーがゲームや娯楽性製品などに強いため、中国市場におけるこれら製品の拡大余地が大きいと指摘した。
なお、ソニー・チャイナは、今後の中国戦略について、デジタル映像機器など伝統製品を継続すると同時に、娯楽サービスなどを中核事業として育成する方針を示している。また、ソニーの「プレイステーション4」は今年8月までに累計で1000万台以上販売しており、同シリーズ製品で過去最も早い販売ペースを記録した。
《ZN》
提供:フィスコ