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【市況】豪ドル週間見通し:弱含みか、政策当局による通貨安誘導が継続


■豪ドル強含み、インフレ率鈍化の懸念和らぐ

先週の豪ドル・円は上昇した。米ドル高・円安が進行したことや7-9月期の豪消費者物価指数は、前期比+0.5%、前年比+2.3%となり、インフレ鈍化の懸念が緩和されたことが要因。豪準備銀行(中央銀行)の政策金利は長期間据え置きとの見方は後退していないが、豪ドルの対円レートは堅調に推移した。取引レンジは93円56銭-95円29銭。

■豪生産者物価指数に要注目

今週の豪ドル・円は、7-9月期の豪生産者物価指数の低下観測、商品価格の下落を受けた交易条件の悪化により、政策当局による豪ドル安誘導が継続する可能性が高いことで、弱含みに推移すると予想される。豪準備銀行による政策金利据え置きが長期化するとの見方は高まっており、リスク選好的な豪ドル買いが拡大する状況ではないとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・31日:7-9月期生産者物価指数(4-6月期:前年比+2.3%)

予想レンジ:93円00銭-96円00銭

《TN》

 提供:フィスコ

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