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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):大林道、エレマテック、大林組、日触媒

■大林道路 <1896> 685円  +65 (+10.5%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 21日、大林道 <1896> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の17.8億円→24.4億円(前年同期は19.4億円)に37.1%上方修正し、一転して25.8%増益見通しとなったことが買い材料。一部工事の工期延期や天候不順などで売上高が予想を下回るものの、不採算工事の減少や業務の効率化に努めたことによる採算性の向上が利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の51.7億円→65億円(前期は68.7億円)に25.7%上方修正し、減益率が24.8%減→5.4%減に縮小する見通しとなった。

■エレマテック <2715> 2,180円  +202 (+10.2%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 21日、エレマテック <2715> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の56.5億円→64億円に13.3%上方修正。増益率が0.1%増→13.4%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。スマートフォン向けやアミューズメント関連部材が販売好調で、売上が計画を上回ることが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を59円→71円(前期は57円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが10.5倍→8.7倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■大林組 <1802> 720円  +42 (+6.2%)   本日終値
 21日、大林組 <1802> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の140億円→222億円に58.6%上方修正。増益率が16.6%増→84.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。完成工事総利益の増加や販管費の減少が大幅増益に貢献した。円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。

■日本触媒 <4114> 1,205円  +68 (+6.0%)   本日終値
 日触媒 <4114> が大幅反発。日経新聞が22日付で「日本触媒の2014年4~9月期の連結経常利益は、前年同期比2.2倍の115億円程度になったようだ。従来予想を約10億円上回った」と報じたことが買い材料視された。報道によると、事故で停止していた製造設備が完全復旧した主力の紙おむつ材料の販売が好調で、原料高転嫁の値上げが想定より早く浸透したという。報道を受けて、11月6日の第2四半期決算の発表を睨み、業績上振れに期待する先回り買いが向かった。

■フジッコ <2908> 1,596円  +88 (+5.8%)   本日終値
 21日、フジッコ <2908> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の14.5億円→18.2億円(前年同期は15.6億円)に25.5%上方修正し、一転して16.5%増益見通しとなったことが買い材料。生産設備の合理化や更新投資により生産性が向上し、売上原価が想定より引き下げれたことや、予定していた広告宣伝が第3四半期(10-12月)以降の実施に変更となったことが寄与した。

■島忠 <8184> 2,612円  +143 (+5.8%)   本日終値
 野村証券が21日付で島忠 <8184> の投資判断を「ニュートラル(中立)」で継続し、目標株価を2400円→2800円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、14年8月期下期から接客重視の販売へ切り替えた成果が現れ、粗利益率が予想以上に改善していると報告。同証券では、同部門の粗利益率改善を主因に、15年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の134億円→163億円(会社計画は前期比2.6%増の161億円)、16年8月期を135億円→167億円に上方修正した。ただし、家具部門での商品価格帯の拡大や積極広告といった顧客基盤の拡大に向けた努力にもかかわらず、減少基調にある客数は課題として残されており、その底入れを見極めたいとして投資判断を据え置いた。

■NOK <7240> 2,479円  +101 (+4.3%)   本日終値
 21日、NOK <7240> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の468億円→602億円に28.6%上方修正。増益率が10.6%増→42.3%増に拡大し、一気に10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。自動車・スマートフォン向けの電子機器製品の販売好調が寄与する。歩留まり改善や原価低減が想定以上に進んだことも利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の上期配当を10円→15円(前年同期は10円)に増額修正した。修正した通期予想が市場予想(520億円前後)を上回ったことで、業績上振れを好感する買いが向かった。

■住友化学 <4005> 355円  +13 (+3.8%)   本日終値
 21日、住友化 <4005> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の450億円→520億円(前年同期は442億円)に15.6%上方修正し、増益率が1.7%増→17.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。石油化学や基礎化学における市況上昇や出荷増加が寄与したほか、期末為替レートが想定よりも円安方向に進んだことによる為替差益が営業外収益に計上されることが利益を押し上げた。

■サン電子 <6736> 1,585円  +32 (+2.1%)   本日終値
 21日、サン電子 <6736> [JQ] が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.8億円→12.5億円に42.0%上方修正。減益率が38.2%減→12.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。パチンコ機向け制御基板やモバイルデータ転送装置の販売が好調だったことが寄与。円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。

■かわでん <6648> 1,771円  +300 (+20.4%) ストップ高    本日終値
 21日、かわでん <6648> [JQ] が15年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の9.8億円→16.8億円に71.4%上方修正。従来の28.2%減益予想から一転して23.2%増益見通しとなった。メガソーラー向け太陽光発電システム機器などが伸びることが寄与。内製化などによる原価低減も上振れに貢献する。前日終値ベースの予想PERが11.0倍→6.4倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

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