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【市況】20日の中国本土市場概況:上昇、政策期待も支援に買い戻し


20日の中国本土市場は上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比15.54ポイント高(+0.66%)の2356.73ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数は16.31ポイント高(+0.67%)の2467.35ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.96ポイント高(+0.37%)の261.87ポイント、深センB株指数が6.56ポイント高(+0.68%)の973.78ポイントで引けた。

先週末までの続落を受けて、ひとまず買い戻しが入った。中国人民銀行(中央銀行)が今週早々に、複数の中堅銀行に対し総額2000億人民元の資金供給を実施すると報じられたこともポジティブ材料になった。また、本日から共産党第18期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が開幕することも政策期待を強めさせている。

ただ、上値を買い進む動きはみられない。今週は中国の重要経済統計が相次いで発表されるため(21日に9月の小売売上高や鉱工業生産、7-9月期GDP、23日に10月HSBC製造業PMIの速報値など)、結果を見極めたいとするスタンスも目立った。

業種別では、港湾株や鉄道関連株、発電関連株など政策期待のある銘柄群が高い。港湾荷役の営口港務(600317/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇した。軍事関連株も上げが目立つ。レーダーや無線機器の安徽四創電子(600990/SH)が4.5%高、航空宇宙機器メーカーの航天時代電子技術(600879/SH)が2.0%高で引けた。軍事企業の再編観測が根強い。このほか、銀行や証券の金融株、IT・ハイテク関連株、素材関連株などもしっかり。

《KO》

 提供:フィスコ

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