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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーグレナ、タダノ、関西電、三洋化

■ユーグレナ <2931> 1,288円  +78 (+6.5%)   本日終値
 16日、ユーグレナ <2931> [東証M]が武田 <4502> とユーグレナ(ミドリムシ)を配合する新製品を共同で開発すると発表したことが買い材料視された。武田の医薬品技術と同社のユーグレナ大量培養技術を組み合わせ、大衆薬や医薬部外品、特定保健用食品、栄養機能食品などの開発可能性を検討する。同日、武田は同社製造のユーグレナを配合した通信販売限定の健康補助食品「緑の習慣」を発売したと発表した。国内製薬トップとの協業によるユーグレナ製品の展開に期待する買いが殺到した。

■タダノ <6395> 1,635円  +50 (+3.2%)   本日終値
 16日、タダノ <6395> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の225億円→255億円に13.3%上方修正。増益率が4.0%増→17.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。国内外で建設用・車載搭載型クレーンの販売が好調で、売上が計画を上回ることが寄与。円安による収益押し上げ効果も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが14.0倍→12.4倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■関西電力 <9503> 912.2円  +26.8 (+3.0%)   本日終値
 16日、関西電 <9503> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の400億円の赤字→20億円の黒字(前年同期は315億円の黒字)に上方修正。一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。水力発電における出水率の上昇や想定より円安が進行しなかったことで採算が改善した。燃料調達の見直しによる燃料費などの減少も黒字浮上に貢献した。

■三洋化成工業 <4471> 648円  +18 (+2.9%)   本日終値
 野村証券が16日付で三洋化 <4471> の投資判断を「リデュース(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を640円→690円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、足元で国産ナフサ価格が5万円台後半/キロリットルにまで下落し、15年3月期下期以降に損益が大きく改善する期待が高まってきたと報告。同証券では、ナフサ下落と円安を織り込み、15年3月期の連結営業利益を従来予想の70億円→81億円に上方修正。会社計画(88億円)未達を予想するが、株価には業績悪化が概ね織り込まれたと判断している。なお、続く16年3月期の同利益は75億円→92億円、17年3月期を76億円→98億円にそれぞれ予想を引き上げている。

■ジャパンマテリアル <6055> 4,225円  +310 (+7.9%)   本日終値  東証1部 上昇率2位
 16日、Jマテリアル <6055> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→24億円に20.0%上方修正。増益率が1.9%増→22.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。半導体工場向け特殊ガス供給装置や保守管理の受注が想定より伸びることが寄与。台湾半導体工場向け特殊ガスの販売好調も上振れに貢献する。

■GMOクラウド <3788> 1,018円  +71 (+7.5%)   本日終値
 16日、東証がGMOクラ <3788> [東証M]を23日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ピックルス <2925> 815円  +30 (+3.8%)   本日終値
 16日、ピックルス <2925> [JQ]が発行済み株式数の21.88%にあたる140万株(金額で10億3900万円)を上限に自社株をTOB(株式公開買い付け)により取得すると発表したことが買い材料。TOB価格は前日終値を7.6%下回る725円。親会社の東海漬物の経営戦略に縛られずに独自の経営判断を実行できる体制を築くために、東海漬物の保有株の一部を買い受ける。買付期間は17日から11月17日まで。

■フィックスターズ <3687> 3,090円  +112 (+3.8%)   本日終値
 16日、Fスターズ <3687> [東証M]が同社の100%子会社の米Fixstars Solutions, Inc.が、北米地域の業容拡大のため、カナダにFixstars Solutions Canada, Ltd.を設立すると発表したことが買い材料視された。発表によると研究・開発体制の強化を目的とし、14年11月に設立するという。なお、15年9月期の業績に与える影響と軽微としている。同時に、14年9月期の期末一括配当を従来計画の11円→12円に増額すると発表。権利付き最終日は過ぎているものの、増配を好感した買いが向かった。

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