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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):島忠、ユアテック、サカタタネ、高島屋

■島忠 <8184> 2,637円  +160 (+6.5%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 10日、島忠 <8184> が決算を発表。14年8月期の経常利益(非連結)は前の期比2.7%増の157億円と従来予想の153億円を上回って着地。続く15年8月期も前期比2.6%増の161億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は新規出店3店舗を計画するほか、対面接客の強化などによる客単価上昇で増収を確保する。業績堅調に伴い、前期配当を50円→60円(前の期は50円)に増額し、今期も60円を継続する方針を示した。同時に、2.4%の自社株買い実施を発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■ユアテック <1934> 527円  +26 (+5.2%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 10日、ユアテック <1934> が15年3月期の単独経常損益を従来予想の40億円の黒字→61億円の黒字(前期は10.2億円の赤字)に52.5%上方修正したことが買い材料視された。工事の採算性が向上したほか、再生可能エネルギー関連工事の受注拡大と引き続き収益改善に向けた施策によって利益が従来計画を上回る見通しとなった。なお、連結業績についてはまとまり次第公表するとしている。

■サカタのタネ <1377> 1,415円  +58 (+4.3%)   本日終値
 10日、サカタタネ <1377> が決算を発表。15年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比95.8%増の30.9億円に拡大して着地したことが買い材料。四半期としては開示されている03年6-8月期以降の最高益(18.8億円)を大幅に更新した。海外卸売事業がアジアを中心に販売が伸び、収益を牽引した。円安による為替差損益の改善も大幅増益に貢献した。6-8月期実績が上期計画の24億円を既に29.1%も上回ったうえ、対通期計画(44億円)でも進捗率が70.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■高島屋 <8233> 887円  +2 (+0.2%)   本日終値
 10日、高島屋 <8233> が15年2月期の連結経常利益を従来予想の340億円→350億円(前期は333億円)に2.9%上方修正し、増益率が1.9%増→4.9%増に拡大する見通しを示したことが買い材料視された。同時に発表した15年2月期上期(3-8月)決算において、連結経常利益が前年同期比5.3%増の142億円に伸び、従来の3.6%減益予想から一転して増益で着地したことが上方修正の要因。本業の百貨店業で消費税増税後の影響はあったのものの大型店を中心に売上回復へ努めた。地域ならではの商品を充実させたことや富裕層向けの高価格帯商品の販売を強化したことも寄与した。

■松竹 <9601> 983円  +2 (+0.2%)   本日終値
 10日、松竹 <9601> が業績修正を発表。15年2月期の連結経常利益を従来予想の33.5億円→53.4億円(前期は64.9億円)に59.4%上方修正し、減益率が48.4%減→17.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。演劇事業においてスーパー歌舞伎II「空ヲ刻ム者 -若き仏師の物語-」が想定以上に好調だったほか、映画事業では自社制作配給作品の「ホットロード」や「超高速!参勤交代」が好成績を上げ、「アナと雪の女王」が大ヒットとなったことが利益を押し上げた。

■興研 <7963> 2,197円  +400 (+22.3%) ストップ高    本日終値
 12日、米疾病対策センター(CDC)が、米テキサス州ダラスの病院で女性の看護師がエボラ出血熱に感染していることが確認された発表。看護師は死亡したリベリア人のエボラ出血熱治療に関わっており、防護服の着脱時などに表面に付着した体液に感染した可能性があるとみられる。米国内での感染は初の事例とあって、週明けの米国市場では特需が期待されるマスクメーカーや防護服メーカーの株価が上昇。この流れを引き継ぎ、連休明けの東京市場でもエボラ出血熱関連株に物色の矛先が向かった。防毒マスク大手の興研 <7963> [JQ]や重松製 <7980> [JQ]、空港にサーモグラフィーを納入する日本アビオ <6946> [東証2]、医療ベッド向けの簡易隔離ブースの販売を手掛けるエアーテック <6291> 、米デュポン製の防護服を販売するアゼアス <3161> [東証2]が軒並みストップ高まで買い進まれた。

■ミマキエンジニアリング <6638> 1,968円  +263 (+15.4%)   本日終値
 10日、ミマキエンジ <6638> [JQ] が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12.5億円→24.5億円に95.2%上方修正。増益率が2.0倍→3.9倍に拡大し、従来の7期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。欧州やアジアで広告・看板用プリンターの販売が伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。円安による収益押し上げ効果や原価改善なども利益を押し上げた。修正した上期予想が通期計画の22.1億円を既に10.6%上回っており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■ムゲンエステート <3299> 1,091円  +103 (+10.4%)   本日終値
 10日、ムゲンE <3299> [東証M] が14年12月期の連結経常利益を従来予想の22.7億円→27億円に18.9%上方修正。増益率が15.0%増→36.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。一棟賃貸マンションなど投資用不動産の販売が想定より伸び、売上が計画を15.9%も上回ることが寄与。業績上振れに伴い、期末一括配当を12円→17円に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが8.5倍→7.0倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■エノモト <6928> 241円  +22 (+10.1%)   本日終値
 10日、エノモト <6928> [JQ] が15年3月期の連結最終損益を従来予想の3.8億円の黒字→8.9億円の黒字(前期は7.1億円の赤字)に2.3倍上方修正したことが買い材料。連結子会社のENOMOTO PRECISION ENGINEERINGの所有している固定資産の譲渡に伴い、15年3月期に5億1200万円の固定資産売却益を計上することが利益を押し上げる。

■ネクス <6634> 445円  -100 (-18.4%) ストップ安    本日終値
 10日に業績修正を発表。「今期経常を一転25%減益に下方修正」が嫌気された。
 ネクス <6634> [JQ] が10月10日大引け後(17:30)に業績修正を発表。14年11月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→3.6億円(前期は4.8億円)に52.5%下方修正し、一転して24.8%減益見通しとなった。
  ⇒⇒ネクスの詳しい業績推移表を見る

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