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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2014年10月10日

 今週の日経平均終値は15300円55銭、前週末比408円10銭安でした。

 日経平均は先週の週間500円強の下げに続き、今週も400円規模の下げを演じました。高値圏で週足大陰線が続くというのは基調が変化したことを明確に示すもの。短期的ではなくやや中期寄りの調整局面に入ったと考えられます。円安を材料に買い上げられ、その後天井を打って急落した昨年末から今年初めのパターンに今回は似ていますが、相場の上げのスケールが当時に比べ小さいことから、今回の調整は今年1月~5月のような規模にはならないと思います。ただ、欧州を始め、日本、中国の景況がふるわない中での調整ですから、今年8月時のようなV字回復というパターンも描きにくいでしょう。1万5000円絡みのゾーンでしっかりと下値固めをする、日柄を要しながらの緩やかな回復パターンになると思われます。もっとも、そのためには世界のけん引役である米国の株価下げ止まりを見極めなくてはなりません。高値波乱を演じている米国株は調整に入りつつありますが、ファンダメンタルズが依然として堅固であれば、過度に悲観するところではないでしょう。当面はNYダウの下値の落ち着きどころを見てからの対処となりますが、米国株の調整が深くならないことを前提とすれば、日経平均の下値1万5000円辺りはリバウンド狙いとして妙味の出てくるところと言えます。(ストック・データバンク 編集部)

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