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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペプドリ、パル、東宝、味の素

■ペプチドリーム <4587> 9,600円  +1,030 (+12.0%) 一時ストップ高    本日終値
 7日、ペプドリ <4587> [東証M]が米国ブリストル・マイヤーズ スクイブとの共同研究開発から創製した特殊環状ペプチドに関する特許が公開されたと発表したことが買い材料。同特許では、独自の創薬開発プラットフォームシステムPDSを用いて創製し、最適化を行ったペプチドが、ガン細胞の自己免疫系回避を可能としているPD1/PD-L1とCD80(B7-1)/PD-L1のそれぞれのプロテイン-プロテイン相互作用を阻害することで、ガンや感染症を含む多くの疾患に有効であることが示されているという。

■パル <2726> 3,120円  +140 (+4.7%)   本日終値
 7日、パル <2726> が15年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の30.1億円→37.8億円に25.9%上方修正。増益率が8.8%増→37.0%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。売上は計画を下回るものの、MD改革の推進など利益率改善策が奏功し、採算が向上した。

■東宝 <9602> 2,514円  +97 (+4.0%)   本日終値
 7日、東宝 <9602> が15年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の143億円→196億円に37.7%上方修正。従来の9.6%減益予想から一転して24.4%増益を見込み、8期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。「ドラえもん」など自社配給作品のヒットで映画営業事業が伸びたことが寄与。「アナと雪の女王」の記録的ヒットした映画興行事業も上振れに貢献した。上期増額分を上乗せする形で、通期の同利益も250億円→303億円に21.2%上方修正。減益率が17.5%減→0.1%減に縮小する見通しとなった。

■味の素 <2802> 1,915円  +19.5 (+1.0%)   本日終値
 野村証券が7日付で味の素 <2802> の投資判断を「バイ(買い)」で継続し、目標株価を1861円→2200円に増額したことが買い材料視された。同証券では、リジン市況を1.6ドル/kg(従来1.5ドル/kg、15年3月期予想1.45ドル/kg)へ変更するとともに、11月に買収する北米冷凍食品Windsor社の業績を織り込んで、来期以降の業績予想を引き上げた。ジェネリックとの競合による販売苦戦、円安などで15年3月期の連結営業利益は従来予想710億円→700億円と会社予想線(700億円)に引き下げたものの、16年3月期は820億円→880億円と26%増益に上方修正。来期はリジン市況の上昇効果(56億円の増益要因)を除いても、海外食品や海外冷凍食品などの貢献により18%増益となる824億円の達成は可能としている。

■コニカミノルタ <4902> 1,175円  +8 (+0.7%)   本日終値
 野村証券がコニカミノル <4902> の投資判断を「ニュートラル(中立)→バイ(買い)」に引き上げ、目標株価を1236円→1406円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、社長ミーティングと決算プレビュー取材などで判明した足元の業績好調を踏まえ、15年3月期の連結営業利益を従来予想の683億円→703億円(会社計画は620億円)、16年3月期を755億円→802億円に上方修正。同証券ではこれまで同社の戦略性を高く評価してきたが、今後も独自の成長戦略と、着々と講じてきた企業買収、製品開発、人材育成などの戦略的布石によって同業他社を上回る高い成長が実現可能と判断している。

■イオンディライト <9787> 2,621円  -136 (-4.9%)   本日終値  東証1部 下落率10位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付でイオンディラ <9787> の投資判断を「バイ(買い)→ホールド(中立)」に引き下げたことが嫌気された。同証券では、グループ各社比較で消費増税の影響は軽微と指摘。国内外の受託増加を背景に、業績予想(15年2月期の連結営業利益は前期比5.9%増の160億円、会社計画も同じ)を据え置いたが、直近株価は目標株価を上回り、バリュエーションの割安感が薄れたと判断している。なお、目標株価は2750円→2780円に微調整した。

■マクドナルド <2702> 2,637円  -1 (0.0%)   本日終値
 7日、マクドナルド <2702> [JQ] が未定としていた14年12月期の連結経常損益が107億円の赤字(前期は102億円の黒字)に転落する見通しと発表したことが売り材料。仕入れ先だった中国企業が使用期限切れの鶏肉を使っていた問題が7月に発覚して以降、客離れが進んだことや、顧客の信頼回復のための投資を積極的に行うことなどが響く。なお、経常赤字は01年の上場以来初となる。

■ファステップス <2338> 361円  +80 (+28.5%) ストップ高    本日終値
 7日、ファステプ <2338> [東証M] が15年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の500万円→5200万円(前年同期は1100万円)に10倍上方修正し、一転して4.7倍増益見通しとなったことが買い材料。連結子会社のピーアール・ライフ(非上場)が行うメディアソリューション事業で、新規クライアントの獲得や、既存クライアントの受注増加が寄与した。上期の増額分を上乗せする形で、通期の連結経常損益も従来予想の5000万円の黒字→1億円の黒字(前期は1億4100万円の赤字)に2倍上方修正した。

■東洋合成工業 <4970> 497円  +80 (+19.2%) ストップ高    本日終値
 7日、東洋合成 <4970> [JQ]が世界最大の検査受託機関(CDR)であるEurofins Panlabsの癌アッセイサービスOncoPanel 3Dで同社の3D細胞培養システム「Cell-able」が採用されたと発表したことが買い材料。Eurofins Panlabsは、現在240の癌セルラインでアッセイサービスを行っているが、中枢神経や自律神経、骨、子宮頚部、皮膚など144のがん細胞セルラインで「Cell-able」を用いた3D培養に成功したとしている。

■ファーマフーズ <2929> 686円  +100 (+17.1%) ストップ高    本日終値
 8日、ファーマF <2929> [東証M]がニワトリ抗体作製技術による「H5・H7亜型高(低)病原性鳥インフルエンザの診断・防除法の開発」プロジェクトが革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)に採択されたと発表したことが買い材料。同社は同プロジェクトで共同研究を進める独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所とH5亜型ウイルスに対する抗体の作製技術を確立し、本年に特許出願を完了済み。本事業では、これまでに開発した鳥インフルエンザウイルス診断キットの高感度化に加え、H7亜型においても日本をはじめ世界中の養鶏現場で活用可能な、簡便かつ迅速な診断キットの開発を目指すとしている。

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