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【材料】神戸物産がもみ合う、既存店売上高好調で一時8年ぶり高値に迫る場面も

  神戸物産 <3038> がもみ合う。一時、前日に付けた8年3ヵ月ぶり高値に迫る場面もあった。9月24日に発表した8月度の「業務スーパー」既存店舗への出荷実績は前年同月比5.1%増と増収基調が続いている。今期累計売上総利益も前期、前々期を上回りかつプラス幅を拡大する好調推移となっていることから見直し買いが入りやすくなっているもよう。

 「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫食品・流通アナリストは7日付けブログで、「昨今、食品メーカーが相次いで値上げを打ち出しています。実は、食品メーカーが値上げをすると、加工食品卸売業の業績が回復します」と指摘。食品値上げの秋に注目される加工食品卸売業として同社を紹介。「円安は逆風というイメージから、しばらく目を離してしまっていたが、8月末のセミナーから推奨を開始。ここ数カ月で株価は大きく上昇しているが、PERでみたバリュエーションは8.8倍に過ぎず、しかも決算が10月であることから、来期もそんな先の話ではない。よって、バリュエーションの割安感と業績の当面の方向性から買い推奨とする。同社の場合は月次の公表において、売上高と同時に営業利益や売上総利益の開示も行っている。そのため、直接決算の利益予想ができる点で重宝する企業である」とも記している。同時に、加藤産 <9869> 、三菱食品 <7451> の投資判断も「買い」に転換した。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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