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【市況】日本株見通し:NYダウ200ドル超の大幅下落、幅広い銘柄に売りが先行へ


8日の東京市場は波乱含みの相場展開になりそうだ。7日の米国市場では、NYダウが200ドルを超す大幅下落となった。国際通貨基金(IMF)が世界経済の成長見通しを引き下げたことや、8月の独鉱工業生産が前月比4%減と、2009年1月以来5年半ぶりの大幅な落ち込みとなったことが嫌気された。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比300円安の15520円となっており、東京市場は幅広い銘柄に売りが先行することになろう。

もっとも、このところの海外勢の売り越し基調や、先週の急落、その後の戻りの鈍さなど、先行き不透明感がくすぶっていたこともあり、ある程度は想定されていた動きでもある。そのため、売り一巡後の動向が注目されることになるだろう。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、インデックス売りによって主要銘柄はギャップ・ダウンの形で下げてくるだろうが、好業績銘柄などには押し目拾いの好機となる可能性もありそうだ。

そのほか、主要銘柄が手掛けづらいなか、物色の流れは業績面で安心感のある銘柄のほか、需給妙味のある銘柄、低位材料株やテーマ性のあるところにシフトしやすいだろう。テーマでは2014年のノーベル物理学賞に、青色発光ダイオードの発明に貢献のあった名城大学終身教授の赤崎勇氏、名古屋大学大学院教授の天野浩氏、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏の日本人3氏に贈ると発表。これを受けて、LED関連の一角には関心が集まりそうである。

また、LINEは講談社や小学館と組み、年内にスマホ向けに漫画の海外配信を始めると報じられている。メディアドゥ<3678>など電子書籍関連のほか、KADOKAWA・DWANGO<9468>などの出版・アニメ関連などへの物色なども意識されそうである。

《TN》

 提供:フィスコ

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