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【通貨】欧米為替見通し:NYダウ下落懸念でドル・円は上げ渋る展開か


本日26日の欧米市場のドル・円は、中東の地政学的リスクによるニューヨーク・ダウ続落に警戒しつつ、米国の4-6月期の国内総生産(GDP)確報値、9月にミシガン大学消費者信頼感指数確定値を見極める展開となる。

中東の地政学的リスクへの警戒感からニューヨーク株式市場が弱含みに推移しつつある中、ドル・円は、米国企業の四半期決算のドル買いと地政学的リスク回避の円買いとの綱引きとなっている。

10月のニューヨーク・ダウは、1929年の「暗黒の木曜日」、1987年の「ブラック・マンデー」などに象徴される暴落というアノマリーがトラウマとなっている。

10月決算の投資信託やヘッジファンドの決算売りという中期的な売り要因の他に、ウォール街の格言「ユダヤ教の新年祭で売り、贖罪の日に買戻す」では、季節的な売りシグナルが点灯している。

米国財務省が導入した「インバーション規制」は、米国企業にとってマイナス要因となる。

テクニカル分析では、短期的には「ヒンデンブルグ・オーメン」、中期的には「ブロードニング・フォーメーション」による売りシグナルも点灯している。

また、ニューヨーク・ダウ史上最高値付近での「アリババ」の上場は、「アリババと40人の盗賊」というアラビアンナイトと同じ「ありのまま」の話ならば、250億ドルの富がウォール街という洞窟から持ち去られたことになる。ニューヨーク株式市場が売られやすい季節を迎える中、「10月は株式投資をするのには危険すぎる月だ」というマーク・トウェインの警句が重みを増しつつある。

【今日の欧米市場の予定】

21:30 米・4-6月期国内総生産確定値(前期比年率予想:+4.6%)
22:55 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値(予想:84.8)

《KO》

 提供:フィスコ

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