市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ミネベア、ダイエー、デジデザイン、オンコリス

■ミネベア <6479> 1,484円  +72 (+5.1%)   本日終値
 ミネベア <6479> が続急伸。日経新聞が25日付で「ミネベアの2015年3月期は、電子機器部門の営業利益が前期比約8割増の170億円前後になる見通しだ。従来予想の129億円を上回る」と報じたことが買い材料視された。報道によると「スマートフォン(スマホ)向けの発光ダイオード(LED)バックライトの販売が伸びているためだ」という。電子機器部門の好調により、15年通期の連結営業利益も従来予想の400億円を上回る可能性が出ているとしており、業績上振れ報道を好感した買いが向かった。

■ダイエー <8263> 127円  -15 (-10.6%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 24日、イオンが同社を15年1月に株式交換方式で完全子会社化すると発表。交換比率は同社株1株に対しイオン株0.115株を割り当てる。本日の株価はこの株式交換比率にさや寄せする動きとなった。

 24日に業績修正を発表。「上期経常を赤字拡大に下方修正、通期も減額」も嫌気された。
 ダイエー <8263> が9月24日大引け後(18:05)に業績修正を発表。15年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常損益を従来予想の30億円の赤字→109億円の赤字(前年同期は47.2億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒ダイエーの詳しい業績推移表を見る

■デジタルデザイン <4764> 473円  +80 (+20.4%) ストップ高    本日終値
 24日、デジデザイン <4764> [JQG]が法人向け営業アウトソーシングビジネスを手掛けるアズ(非上場)と業務提携すると発表したことが買い材料。アズはテレマーケティングや商談同行、営業コンサルティングといった人的資源の活用と営業プロセス代行メソッドに強みを持つ。アズの1500社を超える営業支援の実績をベースに、同社のIT技術をベースに融合させた新たなITサービスを共同で開発するほか、アズが持つ営業ノウハウを活用し既存製品やサービスの拡販を図る。提携がもたらす相乗効果による業績拡大に期待する買いが殺到した。

■オンコリス <4588> 1,013円  +150 (+17.4%) ストップ高    本日終値
 オンコリス <4588> [東証M]がストップ高。日刊工業新聞が25日付で「順天堂大学大学院の十合晋作准教授は、創薬ベンチャーのオンコリスバイオファーマとの共同臨床研究により、がんの最も初期段階『ステージIa』にある非小細胞肺がん患者の約3割で、血中を浮遊する微小ながん細胞(血中循環腫瘍細胞=CTC)の検出に世界で初めて成功した」と報じたことが買い材料視された。CTCは、がん治療後も血中を循環することで、他の部位に転移して再発をもたらす要因になるとみられている。報道によると、同社が開発した遺伝子改変アデノウイルス「テロメスキャンF35」を採取した血液に混ぜることで検出に成功した。通常は胸部CTで発見しても判別が難しかった「ステージIa」での検出に成功したことにより、がんの転移を早期に発見する治療法の開発につながるとの期待が高まった。

■アイナボHD <7539> 805円  +60 (+8.1%) 一時ストップ高    本日終値
 24日、アイナボHD <7539> [JQ]が14年9月期の連結経常利益を従来予想の18.6億円→21.2億円に14.0%上方修正。増益率が46.5%増→66.9%増に拡大し、従来の22期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。消費増税後に発生した期ずれ工事の増加などで売上が計画を上回ることが寄与。受注環境の好転による戸建て外壁工事などの採算向上や、人件費などの抑制が利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の24円→28円(前期は20円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが8.4倍→7.4倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■薬王堂 <3385> 1,310円  +83 (+6.8%)   本日終値
 24日、東証が薬王堂 <3385> [東証2]を10月1日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■新日本建設 <1879> 387円  +23 (+6.3%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 新日本建 <1879> が続急伸。日経新聞が25日付で「新日本建設の2014年4~9月期は、連結経常利益が前年同期比約2.1倍の25億円強となる見通しだ。40%増の17億円という従来予想を上回る」と報じたことが買い材料視された。報道によると、小型分譲マンションが好調なうえ、建設事業における物流センターなど民間案件の取り込みも寄与し、売上高が40%増の310億円前後(従来予想は270億円)に上振れるという。上期(4-9月)の経常利益についてはコンセンサス予想も会社計画並みの17億円を見込んでいただけにサプライズとなり、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ユーシン <6985> 670円  +34 (+5.4%)   本日終値
 24日、ユーシン <6985> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.32%にあたる150万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は26日から11月21日まで。

■CEホールディングス <4320> 1,632円  +75 (+4.8%)   本日終値
 24日、東証がCEHD <4320> [東証M]を10月1日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。また同日、同社が市場1部への市場変更を記念して14年9月期末に記念配当5円を実施すると発表したことも好感された。年間配当は20円(前期は15円)となる。

■トライステージ <2178> 1,265円  +40 (+3.3%)   本日終値
 24日、トライSTG <2178> [東証M] が15年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の2億円→4.1億円に2.0倍上方修正。減益率が65.5%減→30.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。主力のテレビ通販支援でメディア枠の仕入量適正化などが奏功し、採算が急改善した。人件費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均