【市況】【↓】日経平均 大引け｜高値警戒で利益確定売り、6日ぶりに反落(9月16日)

日経平均株価
始値　　15896.06
高値　　15938.31(13:54)
安値　　15871.12(12:31)
大引け　15911.53(前日比 -36.76 、 -0.23％ )

売買高　　18億6623万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆0317億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は6日ぶりに反落
　２．円安足踏み、目先の高値警戒感から利益確定売り
　３．FOMC(16-17日)を控えて、様子見ムード
　４．ソフトバンクの指数寄与度はプラス34円、相場を下支える
　５．売買高は3日ぶりに活況の節目20億株を下回る


■東京市場概況

　前日の米国市場では自律反発狙いの買いが入り、ダウは43ドル高と3日ぶりに反発した。

　一方、連休明けの東京市場では、日経平均は36円安と6日ぶりに反落した。

　前週末までの5日続伸で279円上げ、騰落レシオが131％(12日現在)に達したことを受け、市場では目先の高値警戒感が台頭。FOMC(16-17日)を控えて投資家が慎重姿勢を強める中、円安一服も重なったことで、利益確定売りが優勢となった。

　ブリヂストン <5108> などのゴム製品、タダノ <6395> などの機械といった輸出関連株が下落。また、三井不 <8801> などの不動産業、みずほＦＧ <8411> などの銀行業といった脱デフレ関連の内需株の下落も目立った。

　ただ、アリババの仮条件引き上げを材料にソフトバンク <9984> が上昇。同社株の指数寄与度がプラス34円と相場を下支えたこともあって、日経平均の下げは小幅にとどまった。

　なお、東証1部の売買代金は3日連続で節目の2兆円を上回ったものの、売買高は3日ぶりに20億株を下回っている。

　東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)空運業、(3)精密機器、(4)卸売業、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)保険業、(3)ゴム製品、(4)銀行業、(5)非鉄金属。


■個別材料株

△ディップ <2379>
　今期経常最高益予想を77％増益に19％上乗せ、配当も11円増額。
△総医研ＨＤ <2385> [東証Ｍ]
　化粧品の専門商社トランスアジアと資本業務提携。
△アスクル <2678>
　6-8月最終は37％増益で着地。
△扶桑化学 <4368> [ＪＱ]
　1→5の株式分割を実施。年間配当は48円に実質2倍増額。
△三菱Ｕリース <8593>
　ゴールドマンS証が新規に「買い」、目標株価700円に設定。
△ヒガシ２１ <9029> [東証２]
　70周年記念株主優待を実施。また、優待の内容を「食品または日用品」から「クオカード」に変更。
△ソフトバンク <9984>
　アリババが米国株式市場での公開価格の仮条件を1株当たり60～66ドル→66～68ドルへ引き上げ。
△新日本科学 <2395> などiPS細胞関連株
　理研などが「加齢黄斑変性症」の患者を対象にiPS細胞から作ったシート状の網膜細胞を移植する世界初となる臨床研究を実施。iPS細胞関連株の一角が買われる。

▲エルミック <4770> [東証２]
　東証が委託保証金率を50％以上に引き上げ。
▲東京ドーム <9681>
　上期(2-7月)経常は12％減の40億円で着地。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ｅｎｉｓｈ <3667> 、(2)新日本科学 <2395> 、(3)ディップ <2379> 、(4)乾汽船 <9113> 、(5)アミューズ <4301> 、(6)日エンター <4829> 、(7)サニックス <4651> 、(8)スターティア <3393> 、(9)Ｊマテリアル <6055> 、(10)メック <4971> 。

　値下がり率上位10傑は(1)ＴＡＳＡＫＩ <7968> 、(2)アルバック <6728> 、(3)滝沢鉄 <6121> 、(4)スタートトゥ <3092> 、(5)宮越ＨＤ <6620> 、(6)Ｍ２Ｊ <8728> 、(7)稲葉製作 <3421> 、(8)タダノ <6395> 、(9)スターツ <8850> 、(10)古河池 <6937> 。


【大引け】

　日経平均は前日比36.76円(0.23%)安の1万5911.53円。ＴＯＰＩＸは前日比2.86(0.22%)安の1310.86。出来高は概算で18億6623万株。値上がり銘柄数は878、値下がり銘柄数は802となった。日経ジャスダック平均は2322.96円(9.08円高)。

［2014年9月16日］
(「株探」編集部)