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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~iPS細胞関連やアップル関連に関心が向かうか


16日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソフトバンクやアップル関連などに資金集中か
■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し
■前場の注目材料:米アップルの新型「iPhone」の出足好調、アップル関連に関心が向かうか

■ソフトバンクやアップル関連などに資金集中か

☆日経225想定レンジ:上限16000円-下限15850円

16日の東京市場はこう着感の強い中、一部の銘柄に資金が集中する展開になりそうだ。15日の米国市場は、FOMC(連邦公開市場委員会)を前に手控える向きが多く売りが先行。スコットランドの独立を問う住民投票に対する警戒感などもあり、高安まちまちだった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の15840円。円相場は1ドル107円15銭辺りと、先週末の水準からはやや円高に振れていることもあり、利食い先行の流れになりそうだ。

一方、アリババ・グループ・ホールディングのIPO注文受付の好調が伝えられており、仮条件が1株60-66ドルから、66-68ドルに引き上げられたと伝えられている。大株主のソフトバンク<9884>は15日のADR(米国預託証券)で6%を超える上昇をみせており、日経平均をけん引することになりそうだ。アリババの配分をもらえないと踏んだ機関投資家がソフトバンクの買いに動いているとの見方もされるなか、思惑買いなども強まりそうだ。

また、米アップルの新型「iPhone」の出足好調が伝えられている。米アップルは15日、「iPhone 6」と「iPhone6 プラス」の予約数が、受け付け開始後24時間で400万台を超えたと発表。これまでのiPhoneモデルで過去最大の予約数となった。村田製作<6981>、日東電工<6988>といったハイテク株への資金流入なども意識されやすいだろう。

そのほか、理化学研究所と先端医療振興財団は12日、世界で初めてiPS細胞を使った患者への移植を実施した。手術は無事終了しており、iPSなど再生医療関連への物色が意識される。18日から東京ゲームショウ2014が幕張メッセで開催されるため、足元で調整含みとなっているゲーム関連への見直しが意識されそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1540万株、買い1450万株、差し引き90万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月8日(月):190万株の買い越し
9月9日(火):180万株の買い越し
9月10日(水):180万株の買い越し
9月11日(木):80万株の買い越し
9月12日(金):210万株の買い越し

■前場の注目材料

・iPS細胞、世界で初めて目の難病患者に移植
・米アップルの新型「iPhone」の出足好調、アップル関連に関心が向かうか
・G20、巨大銀に新資本規制で3メガ銀の追加調達10兆円か

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定

<海外>

10:30 豪準備銀行理事会議事録

《KO》

 提供:フィスコ

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