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【経済】報復措置、欧米側に長くは待たせない=露外務省


欧州連盟(EU)と米国は12日、同時にロシアに対して追加制裁を発動した。金融、エネルギー、防衛セクターなどが対象となった。

これに対してロシアのプーチン大統領は12日、ロシアが報復措置を検討していると発言。また、ロシア外務省も、私たちの報復措置が欧米側に長く待たせることはないと警告した。

ロシアが検討する報復措置について、欧米の自動車やアパレル製品の輸入を禁止することや、欧州の航空会社によるシベリア上空飛行を制限する可能性があるとみられている。

また、ロシアが欧州向けのガス供給を縮小する可能性も否定できないともいわれている。ロシアはすでに11日からポーランドとスロバキア向けの天然ガス供給をそれぞれ24%、10%減少させている。12日からルーマニア向けの天然ガスを5%抑制していると報じられた。

欧州地区はもうすぐ冬季に入るため、ロシアがガス供給の抑制を一段と強めれば、欧州に大きな悪影響を与えると指摘された。また、欧州とロシアの貿易額が米国を大幅に上回っているため、ロシアが報復措置に踏み切った場合、低迷する欧州経済が一段と悪化する可能性も否定できないと指摘された。

なお、ドイツの対ロシア輸出額は2013年に380億ユーロ(約5兆2690億円)に上った。ドイツが使用する石油と天然ガスのうち、30%はロシアから輸入している。また、イタリアや東欧の一部国も現状ではロシア産のエネルギーに大きく依存している。

《ZN》

 提供:フィスコ

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