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【材料】本日の注目個別銘柄:宮入バルブ、日本精工、九電工など


<9984> ソフトバンク 7969 +341
続伸、4月4日以来の高値水準にまで上昇へ。アリババの上場接近で改めて含み益の拡大期待などが高まる状況となっているもよう。アリババ購入のための換金売りの対象になるといった警戒感も強かったが、足元では米国市場でも換金売りの動きは活発化しておらず、米ヤフーが連日で強い動きとなっていることも目先の安心感を誘う形となっている。アップルのiPhone6発表を控えていることも期待材料か。

<6103> オークマ 803 -42
売り先行。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に、一気に2段階格下げしている。目標株価は1300円から750円にまで引き下げへ。受注モメンタムはピークアウト感を強め始めており、今期業績は会社計画やコンセンサス予想を下回るとみているようだ。今期営業利益は160億円から135億円に、来期は189億円から110億円に減額修正。なお、CSではファナック<6954>やDMG森精機<6141>などの投資判断も格下げしている。

<1893> 五洋建設 403 +9
買い優勢。シンガポールで大型病院の建設を受注したと報じられている。受注額は960億円で、日本の建設会社の単独での海外受注としても最大級になるもよう。これに伴い、今期の受注高は1996年度の過去最高水準を超える見通しとなり、中期的な業績拡大も好望視される状況に。医療輸出は政府の成長戦略の一環でもあり、今回の受注実績は今後の展開においても優位性が期待できる形と見られる。

<1959> 九電工 1418 +212
上昇率トップ。前日に業績予想を上方修正、上半期営業利益は33億円から65億円、前年同期比4.6倍に、通期では100億円から132億円、前期比85%増益見通しに上方修正している。建設需要の拡大に伴う受注額の上振れ、工事採算の向上などが背景に。想定以上の業績上方修正にインパクトが強まる形となっているようだ。

<6471> 日本精工 1470 +41
しっかり。野村が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1400円から1700円に引き上げている。中国需要の漸増と、際立つ業務執行力に注目としているほか、業績予想を上方修正しており、今期営業利益は770億円から880億円に上方修正、来期は1000億円台乗せを見込んでいるようだ。なお、野村では、ジェイテクト<6473>やNTN<6472>などの目標株価を引き上げている。

<6495> 宮入バルブ 99 +30
ストップ高。前日に発表した中期経営計画が買い材料視されている。数値目標としては、18.3期売上高60.32億円(今期予想50.77億円)、営業利益5.35億円(同4.60億円)を目指すとしている。新市場開拓計画として、水素製造装置や水素ステーション向けに顧客との共同製品開発を進めるほか、燃料電池車搭載の水素ボンベ用容器バルブの製品化を行うとしている。燃料電池関連銘柄の循環物色が続く中で、期待感を高めさせる格好にも。

<6299> 神鋼環境 541 +80
ストップ高比例配分。ミドリムシの量産技術を確立したと発表、期待材料視される展開になっているようだ。他社が研究開発するものよりも増殖速度が2倍以上、2016年度にも食料品向けに供給して、その後はジェット燃料としても売り込むとしている。ミドリムシの関連としては、ユーグレナが昨年人気化した経緯もあり、将来的な期待感などは高まりやすいようだ。

<3667> enish 1932 +236
大幅高。特に材料は観測されていないものの、新タイトルへの期待感が先行する展開になっていると見られる。今秋に「千年の巨神」をリリース予定、8月25日には事前登録者数が4万人を突破したとのリリースもなされていた。9月4日には未公開モンスターを先行公開しており、より期待感を高めさせているもよう。

<3756> 豆蔵HD 720 +12
一時急伸。公共施設の維持管理・有効利用に向けた総務省のオープンデータ実証事業を受託と発表しており、短期資金の関心を集める展開になっているようだ。クラウド基盤を利用したビッグデータ解析に関する共同研究を今年度より開始しており、この成果を活かして取り組むもよう。ビッグデータ関連としての位置づけなども改めて高めさせる格好に。

<9843> ニトリHD 6200 +30
もみ合い。上半期営業利益は前年同期比16%増の360億円程度になったもようと観測報道が伝わっている。従来予想は300億円で同4%減益、一転しての増益に転じる見通し。価格戦略の見直しなどが奏効する格好のようだ。市場予想は330億円弱の水準であったと見られる。想定を上回る好調推移の格好だが、足元の円安進行はマイナスとの見方も強く、ストレートにポジティブな反応を示す格好にはなっていない。
《FA》

 提供:フィスコ

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