【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アスカネット、神戸鋼、日立ハイテク、日本駐車場
■アスカネット <2438> 11,020円 +1,500 (+15.8%) ストップ高 本日終値
5日、アスカネット <2438> [東証M]が10月7日から開催される「CEATEC JAPAN 2014」(幕張メッセ、~11日)にインテルなど6企業や東大と空中ディスプレイのコラボ試作を出展すると発表したことが買い材料。同社のAI(エアリアルイメージング)事業の開発がスタートして3年が経ち、空中ディスプレイを実現するAIプレートの導入企業は100社を突破。今回3回目となる「CEATEC JAPAN」では、同社ブース内に企業や大学の専用展示スペースを設け、業界の枠に留まらない日本発のイノベーションをテーマに身近な生活を変えるソリューションを提案する。同日、同社は決算を発表。15年4月期第1四半期(5-7月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.1%減の1.5億円で着地したが、空中ディスプレイ技術の進化に対する期待が悪材料を打ち消した形となった。
■神戸製鋼所 <5406> 177円 +6 (+3.5%) 本日終値
神戸鋼 <5406> が大幅反発。日経新聞が7日付で「神戸製鋼所は中国で強度がこれまでの2倍で超軽量の自動車用鋼板の生産に乗り出す」と報じたことが買い材料視された。報道によると「現地で一貫生産するため、合弁先に技術供与してコスト競争力も高める。投資額は約300億円で2016年にも生産する」としている。中国では大気汚染が深刻化しており、自動車の軽量化を進めて燃費性能の向上につなげたい自動車メーカーのニーズを取り込む考え。世界最大の自動車市場での鋼板販売拡大を期待した買いが向かった。
■日立ハイテクノロジーズ <8036> 3,025円 +91 (+3.1%) 本日終値
5日、日立ハイテク <8036> が電子デバイスシステムセグメントに含まれるチップマウンタ事業から撤退すると発表したことが買い材料視された。完全子会社の日立ハイテクインスツルメンツ(非上場)ではチップマウンタ装置や周辺装置の開発・製造・サービスを行い、同社では同装置の販売を行っていた。パソコンやデジタル家電市場の低迷など事業環境の悪化を受け、同事業からの撤退を決めた。15年3月末までに撤退を完了する計画。事業の資産の一部をヤマハ発 <7272> へ譲渡し、製品サービスの一部はヤマハ発と協力して行うとしている。市場では同社の採算改善に期待した買いが向かった。
■日本駐車場開発 <2353> 118円 +3 (+2.6%) 本日終値
5日、日本駐車場 <2353> が決算を発表。14年7月期の連結経常利益が前の期比15.9%増の25.9億円と従来予想を5.8%上振れて着地。続く15年7月期も前期比11.9%増の29億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は主力の駐車場事業(国内外合計)が13.3%増収、営業23%増益と2ケタ成長するうえ、スキー事業も12%増収・31.1%増益と好調を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比0.3円増の3円に増配する方針。
■日本触媒 <4114> 1,240円 +22 (+1.8%) 本日終値
日触媒 <4114> が4日ぶりに反発。日経新聞が6日付で「日本触媒は紙おむつ材料となる吸水性樹脂(SAP)を増産する。2018年までに生産能力を現在より3割増やし、年間70万トン規模にする」と報じたことが買い材料視された。報道によると「SAP原料のアクリル酸の増産分を含む総投資額は800億円程度になる見通し」としており、積極投資による事業拡大に期待した買いが向かった。
■医学生物学研究所 <4557> 602円 +100 (+19.9%) ストップ高 本日終値
5日、医学生物 <4557> [JQ]がデングウイルスに対する予防と治療の両面でウイルス増殖抑制効果のある完全ヒト型抗デングウイルス抗体の開発に成功したと発表したことが買い材料。蚊を媒介して感染が広がる熱帯性の伝染病であるデング熱は国内での感染者数が5日現在で72人に拡大し、新宿御苑が閉鎖されるなど影響が広がりをみせている。同社は国内外を問わず製薬会社への導出や提携を進め、早期に製剤化を目指す方針。本抗体医薬シーズは、温暖化の影響により今後も国内での感染拡大が懸念される熱帯性の伝染病や、エボラ出血熱など難治性感染症への応用も期待できるとあって、将来的な業績への貢献に期待する買いが殺到した。
■ヨネックス <7906> 1,080円 +150 (+16.1%) ストップ高 本日終値
ヨネックス <7906> [東証2]が150円ストップ高の1080円。6日、テニスの全米オープンの準決勝で錦織圭が第一シードのノバク・ジョコビッチを撃破。4大大会シングルスで日本勢で初の決勝進出を決めたことを受け、テニスブーム隆盛による製品販売への追い風を期待する思惑買いが殺到した。なお、錦織選手は同社とスポンサー契約は結んでおらず、ラケットなどで同社製品は用いていない。
■リミックスポイント <3825> 603円 +83 (+16.0%) 一時ストップ高 本日終値
5日、リミックス <3825> [東証M]が日本ロジテック協同組合と省電力事業に関する業務提携基本契約を結んだと発表したことが買い材料。同組合の電力共同購買事業で組合員の募集に協力するほか、同組合の紹介により組合員に対して省電力コンサルティングを実施。また、相互の事業の発展のための技術交流や人材交流も行う。322の中小企業を組合員とし、PSS事業(特定規模電気事業)を手掛ける同組合との連携強化による省電力事業の拡大に期待する買いが向かった。同時に、省電力事業の拡充のための資金調達を目的に、日本新電力を割当先に90万株の第三者割当増資を実施すると発表。
■シーイーシー <9692> 927円 +117 (+14.4%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
5日、シーイーシー <9692> が決算を発表。15年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比55.0%増の13.5億円に拡大し、従来予想の11億円を上回って着地したことが買い材料。利益率の高い自社開発製品の販売好調や生産性向上が奏功し、採算が改善した。上期業績の上振れに伴い、通期の同利益を従来予想の20億円→24.5億円に22.5%上方修正。増益率が3.6%増→26.9%増に拡大する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが13.2倍→10.5倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■ウエスコHD <6091> 381円 +26 (+7.3%) 本日終値
5日、ウエスコHD <6091> [東証2]が14年7月期の連結最終利益を従来予想の2.8億円→7.8億円に2.8倍上方修正。増益率が21.7%増→3.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。公共投資予算の増加で主力の総合建設コンサルタント事業の売上が計画を上回ったことが寄与。子会社で繰延税金資産を計上したことも最終利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の6円→7円(前期は6円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが22.5倍→8倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
株探ニュース
5日、アスカネット <2438> [東証M]が10月7日から開催される「CEATEC JAPAN 2014」(幕張メッセ、~11日)にインテルなど6企業や東大と空中ディスプレイのコラボ試作を出展すると発表したことが買い材料。同社のAI(エアリアルイメージング)事業の開発がスタートして3年が経ち、空中ディスプレイを実現するAIプレートの導入企業は100社を突破。今回3回目となる「CEATEC JAPAN」では、同社ブース内に企業や大学の専用展示スペースを設け、業界の枠に留まらない日本発のイノベーションをテーマに身近な生活を変えるソリューションを提案する。同日、同社は決算を発表。15年4月期第1四半期(5-7月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.1%減の1.5億円で着地したが、空中ディスプレイ技術の進化に対する期待が悪材料を打ち消した形となった。
■神戸製鋼所 <5406> 177円 +6 (+3.5%) 本日終値
神戸鋼 <5406> が大幅反発。日経新聞が7日付で「神戸製鋼所は中国で強度がこれまでの2倍で超軽量の自動車用鋼板の生産に乗り出す」と報じたことが買い材料視された。報道によると「現地で一貫生産するため、合弁先に技術供与してコスト競争力も高める。投資額は約300億円で2016年にも生産する」としている。中国では大気汚染が深刻化しており、自動車の軽量化を進めて燃費性能の向上につなげたい自動車メーカーのニーズを取り込む考え。世界最大の自動車市場での鋼板販売拡大を期待した買いが向かった。
■日立ハイテクノロジーズ <8036> 3,025円 +91 (+3.1%) 本日終値
5日、日立ハイテク <8036> が電子デバイスシステムセグメントに含まれるチップマウンタ事業から撤退すると発表したことが買い材料視された。完全子会社の日立ハイテクインスツルメンツ(非上場)ではチップマウンタ装置や周辺装置の開発・製造・サービスを行い、同社では同装置の販売を行っていた。パソコンやデジタル家電市場の低迷など事業環境の悪化を受け、同事業からの撤退を決めた。15年3月末までに撤退を完了する計画。事業の資産の一部をヤマハ発 <7272> へ譲渡し、製品サービスの一部はヤマハ発と協力して行うとしている。市場では同社の採算改善に期待した買いが向かった。
■日本駐車場開発 <2353> 118円 +3 (+2.6%) 本日終値
5日、日本駐車場 <2353> が決算を発表。14年7月期の連結経常利益が前の期比15.9%増の25.9億円と従来予想を5.8%上振れて着地。続く15年7月期も前期比11.9%増の29億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は主力の駐車場事業(国内外合計)が13.3%増収、営業23%増益と2ケタ成長するうえ、スキー事業も12%増収・31.1%増益と好調を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比0.3円増の3円に増配する方針。
■日本触媒 <4114> 1,240円 +22 (+1.8%) 本日終値
日触媒 <4114> が4日ぶりに反発。日経新聞が6日付で「日本触媒は紙おむつ材料となる吸水性樹脂(SAP)を増産する。2018年までに生産能力を現在より3割増やし、年間70万トン規模にする」と報じたことが買い材料視された。報道によると「SAP原料のアクリル酸の増産分を含む総投資額は800億円程度になる見通し」としており、積極投資による事業拡大に期待した買いが向かった。
■医学生物学研究所 <4557> 602円 +100 (+19.9%) ストップ高 本日終値
5日、医学生物 <4557> [JQ]がデングウイルスに対する予防と治療の両面でウイルス増殖抑制効果のある完全ヒト型抗デングウイルス抗体の開発に成功したと発表したことが買い材料。蚊を媒介して感染が広がる熱帯性の伝染病であるデング熱は国内での感染者数が5日現在で72人に拡大し、新宿御苑が閉鎖されるなど影響が広がりをみせている。同社は国内外を問わず製薬会社への導出や提携を進め、早期に製剤化を目指す方針。本抗体医薬シーズは、温暖化の影響により今後も国内での感染拡大が懸念される熱帯性の伝染病や、エボラ出血熱など難治性感染症への応用も期待できるとあって、将来的な業績への貢献に期待する買いが殺到した。
■ヨネックス <7906> 1,080円 +150 (+16.1%) ストップ高 本日終値
ヨネックス <7906> [東証2]が150円ストップ高の1080円。6日、テニスの全米オープンの準決勝で錦織圭が第一シードのノバク・ジョコビッチを撃破。4大大会シングルスで日本勢で初の決勝進出を決めたことを受け、テニスブーム隆盛による製品販売への追い風を期待する思惑買いが殺到した。なお、錦織選手は同社とスポンサー契約は結んでおらず、ラケットなどで同社製品は用いていない。
■リミックスポイント <3825> 603円 +83 (+16.0%) 一時ストップ高 本日終値
5日、リミックス <3825> [東証M]が日本ロジテック協同組合と省電力事業に関する業務提携基本契約を結んだと発表したことが買い材料。同組合の電力共同購買事業で組合員の募集に協力するほか、同組合の紹介により組合員に対して省電力コンサルティングを実施。また、相互の事業の発展のための技術交流や人材交流も行う。322の中小企業を組合員とし、PSS事業(特定規模電気事業)を手掛ける同組合との連携強化による省電力事業の拡大に期待する買いが向かった。同時に、省電力事業の拡充のための資金調達を目的に、日本新電力を割当先に90万株の第三者割当増資を実施すると発表。
■シーイーシー <9692> 927円 +117 (+14.4%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
5日、シーイーシー <9692> が決算を発表。15年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比55.0%増の13.5億円に拡大し、従来予想の11億円を上回って着地したことが買い材料。利益率の高い自社開発製品の販売好調や生産性向上が奏功し、採算が改善した。上期業績の上振れに伴い、通期の同利益を従来予想の20億円→24.5億円に22.5%上方修正。増益率が3.6%増→26.9%増に拡大する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが13.2倍→10.5倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■ウエスコHD <6091> 381円 +26 (+7.3%) 本日終値
5日、ウエスコHD <6091> [東証2]が14年7月期の連結最終利益を従来予想の2.8億円→7.8億円に2.8倍上方修正。増益率が21.7%増→3.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。公共投資予算の増加で主力の総合建設コンサルタント事業の売上が計画を上回ったことが寄与。子会社で繰延税金資産を計上したことも最終利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の6円→7円(前期は6円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが22.5倍→8倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
株探ニュース