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【市況】日本株見通し:日経平均は7月末の戻り高値が射程、内閣改造で政策関連物色も


25日の東京市場はこう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。ジャクソンホール会合が通過したことにより、アク抜け感が台頭する一方で、ウクライナ情勢への注目が高まることになりそうだ。

ジャクソンホール会合でのイエレンFRB議長の講演内容については、予想に反して利上げに慎重な「ハト派」の印象が薄いものだった。利上げ時期の予想を変えるほどではないにせよ、今後、円相場は米金利の上昇に伴って円安基調を強めてくる可能性がありそう。

一方、ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領、それにEUの代表らが26日に会談する予定である。停戦に向けた動きへの期待が高まる半面、先週末にはロシアの支援車両がウクライナに不法侵入したとの報道も伝えられており、進展が見られなければ改めて地政学リスクへの警戒感が嫌気される可能性がある。

もっとも、日経平均の連騰が9でストップしたとは言え、7月末の戻り高値(15759.66円)が射程圏内に入るなか、目先の調整については押し目買いの好機との見方につながろう。地政学リスクへの警戒が強まるようなら、結果的には国内の材料に向かわせる格好となろう。

そのため、9月の内閣改造を控え、アベノミクスが加速するとの見方など政策期待が高まりやすいなかで、物色意欲は衰えないだろう。また、内閣改造を1週間後に控え、政策に関連した報道等が飛び出しやすいタイミングでもあり、報道等を受けて関連テーマへの物色が強まる可能性を意識しておきたい。

《TN》

 提供:フィスコ

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