【市況】＜週末コメント＞　─ 来週の相場展望 ─　2014年8月22日

　今週の日経平均終値は１５５３９円１９銭、前週末比２２０円８５銭高でした。

　先々週に週間で７４４円も値下がりした分を、先週と今週の戻り（合計７６０円高）で早々に埋め、あの地政学リスクがまるでなかったかのような結果にしています。それは東証１部上場全銘柄で算出される指数トピックスでも同じで、東証２部指数などは一気に年初来高値を更新するなど、全体としての株高基調は復活しつつあります。ただ、依然として少ない出来高が示唆するように、直前の下げを埋め切ることはできても、７月高値（１万５７５９円）や昨年末高値（１万６３２０円）を一気に抜くにはまだエネルギー不足。セオリー通りなら来週の相場は連騰の反動などから上げ一服となりやすいでしょう。材料不在なら１万５４００円～１万５７００円程度の膠着相場が想定されます。幸い円安トレンドが復活しているので、こちらの展開次第では外国人買いが復活（一段高）するかもしれませんが、１０４円近くまで来た現状ではまだ明確な動きが見えません。多少は買っていますがブレイクアウトさせるほどの規模ではないようです。来週は無理に高値追いをせず、押し目を待つようなスタンスが有効でしょうか。（ストック・データバンク　編集部）