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【材料】本日の注目個別銘柄:日本MDM、東洋エンジ、野村HDなど


<7261> マツダ 2487 +67
買い優勢。17年3月期をメドに実質無借金になる見通しと報じられている。実質無借金は連結決算開示の00年3月期以降で初めてとなるようだ。財務改善にメドが付くことで、今後の株主配分強化なども期待される状況へ。また、本日は為替市場での円安進行の動きなども支援になっているとみられる。

<8604> 野村HD 667.2 +27
.3強い動きが目立つ。特に目立った材料は観測されていないが、本日は証券セクターが業種別上昇率のトップとなっており、証券株はほぼ全面高となっている。全体相場はここ連日、寄り付き後は膠着感の強まる状況が続いていたが、本日は外部環境の好転を映して上値追いの動きが強まっており、地合い改善を背景とした需給要因が上昇材料とみられる。なお、本日はメガバンクを中心に金融関連の強い動きが目立っており、TOPIX型の資金が流入している印象も。

<2685> アダストリアHD 2201 -139
下げ目立つ。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は23億円から14億円に、通期では60億円から51億円に減額へ。通期の市場コンセンサスは、ほぼ会社計画線であったと見られ、ストレートにマイナス材料視される格好へ。海外子会社をはじめとした値下げロスの拡大が主因と見られる。ゴールドマン・サックス(GS)では、引き続き同質化からの脱却に時間を要すとして、目標株価を2400円から2200円に引き下げている。

<4902> コニカミノルタ 1184 +41
買い先行。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、コンビクション・リストに新規採用している。目標株価も1010円から1400円に引き上げへ。社長交代とそれによるROE経営の徹底/株主還元の強化といった直近の変化を評価している。業績の回復に、こうした「構造変化」が加わることで、過去レンジの低位にあるバリュエーションは今後切り上がっていくと考えているようだ。なお、GSでは、堀場製<6856>やHOYA<7741>などの投資判断も「買い」に格上げへ。

<7735> 大日本スクリーン製造 577 +19
買い優勢。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を450円から680円に引き上げている。半導体製造装置受注は4-6月期以降、来期に向け持続的に増加すると考えているもよう。変動費率低減や固定費削減効果もあって、受注増による増収効果は収益性向上に直結すると考えている。来期営業利益は100億円から165億円に、一転しての大幅増益予想としている。

<7600> 日本MDM 401 +51
上昇率2位で商いも急増。同社の場合、新製品の薬事承認取得などに関するニュースが取引時間中に伝わり、それをきっかけに急騰するケースが非常に多くなっている。ただ、本日はこうしたリリースが特に見受けられず、株価急動意の背景が現状では不明。一度動意した場合の値幅取り妙味が強いことから、仕掛け的な動きをきっかけに短期資金の注目が集まっているものと想定される。

<6330> 東洋エンジ 471 +39
上げ目立つ。マレーシアで大型エチレンコンプレックスを受注したと発表しており、買い手掛かり材料につながっている。同社では、中核をなすスチーム・クラッカー・コンプレックスを一括受注、完成時期は2019年半ばが予定されているもよう。受注金額は約2400億円とされており、業績インパクトなどが期待される状況と見られる。

<8515> アイフル 462 +35
急反発。本日提出された大量保有報告書では、JRモルガン・アセットが5.41%の株式を取得したことが明らかになっている。決算発表後は大幅な調整となっていたが、見直しのきっかけにもつながる格好へ。株価反発を受けて、短期資金の循環物色の動きが集まる状況にも。ちなみに、ここ5営業日での下落率は19.4%、東証1部上場銘柄では最大の下落率となっている。

<4183> 三井化学 304 +9
続伸で年初来高値を更新へ。岡三では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価を350円としている。モビリティ・ヘルスケア・フード&パッケージング領域を強化する一方で、汎用品を中心とした基盤素材の損益改善を図るという事業戦略を高く評価しているもよう。岡三では、今期営業利益は会社計画350億円を上回る380億円、来期は500億円を予想。
《FA》

 提供:フィスコ

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