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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日立金、ABCマート、フォスター、ロランドDG

■日立金属 <5486> 1,790円  +56 (+3.2%)   本日終値
 19日、日立金 <5486> が米国で鉄鋳物事業を展開するワウパカ・ファウンドリーを約13億米ドル(日本円で約1330億円)で買収すると発表したことが買い材料視された。同社は10月をめどに、ワウパカの株主である米投資ファンド、KPSキャピタルパートナーズから全株式を取得する。ワウパカは世界最大級の鋳造品の生産能力と米自動車メーカーなどの有力顧客を持つとしており、ワウパカを傘下に置くことで世界市場での事業拡大を期待した買いが向かった。

■エービーシー・マート <2670> 5,620円  +170 (+3.1%)   本日終値
 19日、ABCマート <2670> が15年2月期の年間配当を従来予想の60円→80円(前期は60円)に上方修正したことが買い材料。消費増税の影響が比較的軽微にとどまり、4月以降もスニーカーなどの販売が好調に推移し、通期計画の達成の確度が高まったと判断した。増配による株主還元策を好感した買いが向かった。

■フォスター電機 <6794> 1,472円  +34 (+2.4%)   本日終値
 フォスター <6794> が続伸。日経新聞が20日付で「フォスター電機は2017年にミャンマーで自動車用スピーカーの新工場を開設する方針だ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「自動車各社の新車販売が好調で、今後の受注見通しに生産が追いつかないためだ」という。新工場などによる生産拡大で、17年3月期の自動車向け売上高は14年3月期に比べ2割増の600億円以上に高めるとしており、将来的な業績への貢献を期待する買いが向かった。

■ロランドDG <6789> 4,230円  +95 (+2.3%)   本日終値
 19日、ロランドDG <6789> が発行済み株式数の19.18%にあたる341万4489株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月10日。

■北川精機 <6327> 208円  +50 (+31.7%) ストップ高    本日終値
 19日、北川精機 <6327> [JQ] が決算を発表。14年6月期の連結経常利益は前の期比56.0%減の7300万円に落ち込んだが、従来予想の8000万円の赤字から一転して黒字で着地。続く15年6月期は前期比2.1倍の1億5000万円にV字回復する見通しとなったことが買い材料。前期上振れは短納期の大型案件が寄与し、売上が計画を上回ったことが主因。今期もスマートフォン向けプリント基板製造装置を中心に販売好調で、15.0%の増収を見込む。同時に、14年6月期決算短信において「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したと発表。経営改善を好感する買いが向かった。

■日本エンタープライズ <4829> 428円  +80 (+23.0%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 19日、日エンター <4829> が、子会社のHighLabのスマートフォン向け無料チャットアプリ「Fivetalk」が累計100万ダウンロードを突破したと発表したことが買い材料。13年10月より配信を開始した「Fivetalk」は、スマートフォン(スマホ)を使って友達・家族間でメッセージを送り合えるアプリケーション。手がきで描いたイラストを送り合ったり、文字・背景・キャラクター・写真を組み合わせてグリーティングカードを作れることが好評という。ダウンロード数が100万の大台に乗せたことで、順調にユーザー獲得が進むアプリの将来性に期待する買いが向かった。このほか、18日に従業員のスマホを内線電話として使えるアプリを開発したと発表したことも引き続き買い材料視された。

■エッチ・ケー・エス <7219> 593円  +24 (+4.2%)   本日終値
 19日、HKS <7219> [JQ] が14年8月期の期末一括配当を従来計画の10円→12円(前期は15円)に増額修正したことが買い材料。同時に、発行済み株式数の7.86%にあたる34万1000株の自社株を25日付で消却すると発表。株主還元への積極姿勢を好感する買いが向かった。

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