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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソディック、中外薬、岩谷産、東建物

■ソディック <6143> 1,040円  +150 (+16.9%) ストップ高    本日終値
 ソディック <6143> [東証2]が続急伸。日刊工業新聞が16日付で「ソディックが世界最薄クラスの導光板を成形できる射出成形機を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると、成形可能な導光板は大きさが6インチで厚さ0.25ミリメートルと、これまでで最も薄い0.33ミリ程度を薄さで上回る。商品化は10月を予定。同社は2世代先のスマホ向けをターゲットとした今回の新型機で一歩抜け出すと伝えており、製品競争力の強化による収益貢献に期待する買いが向かった。

■中外製薬 <4519> 3,825円  +510 (+15.4%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 中外薬 <4519> が一時ストップ高。日経新聞が16日付で「米ブルームバーグ通信は15日、スイスの製薬大手ロシュが約6割を出資する中外製薬を完全子会社化する方向で交渉している」と報じたことが買い材料視された。報道によると「取得額は約100億ドル(約1兆250億円)になる見通し。完全子会社化で中外製薬が強みを持つ抗がん剤や関節リウマチ治療剤で相乗効果をより高める狙いとみられる」という。報道を受け、同社では「ロシュによる完全子会社化についての検討や、ロシュと当社の間でこのような協議が行われているという事実はない」と公表したが、ロシュによる完全子会社化に伴う同社株価へのプレミアム上乗せに対する思惑買いが向かった。

■岩谷産業 <8088> 802円  +31 (+4.0%)   本日終値
 岩谷産 <8088> が大幅反発。日刊工業新聞が18日付で「岩谷産業は燃料電池(FC)と追い焚(だ)きに、燃料の水素を直接供給する純水素型家庭用FCを開発する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「東芝燃料電池システム(横浜市磯子区)や長府工産(山口県下関市)と共同で機器を開発し、2018年度までに実用化する」としている。再開のメドが立たない原子力発電を背景に、市場では新エネルギー需要への期待が高まったようだ。

■東京建物 <8804> 887円  +25 (+2.9%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付で東建物 <8804> の投資判断を「ニュートラル(中立)→アウトパフォーム(強気)」に格上げし、目標株価を710円→1667円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、同社のポートフォリオは京橋の「東京スクエアガーデン」など今後の賃料上昇が期待される都心のオフィスビルを中心にポートフォリオが構成されていると指摘。保有する不動産価値をベースにNAV(不動産時価ベース純資産)を計算すると、現在の株価は割安と判断している。

■三井造船 <7003> 215円  +6 (+2.9%)   本日終値
 三井造 <7003> が6日続伸。日経新聞が16日付で「三井造船は巨大な水槽に人工的な波を起こして津波の実験などに使う造波装置事業を拡充する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「より実物に近い波を再現する装置を京都大学と共同で開発、同事業の売上高を現状の約2倍の10億円に早期に引き上げる」という。海底油田開発など海洋資源関連にも売り込むといい、将来的な同社の業績への寄与に期待した買いが向かった。

■リンテック <7966> 2,181円  +29 (+1.4%)   本日終値
 リンテック <7966> が反発。日経新聞が16日付で「粘着素材を手掛けるリンテックは2017年3月期までに、海外事業の営業利益を100億円に拡大する計画だ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「前期(14年3月期)の約55億円から8割増やす。連結営業利益は同じ期に200億円に伸ばすとしており、海外が占める割合は5割に達することになる」という。利益率が高い海外事業拡大による収益への寄与を期待する買いが向かった。

■日本エンタープライズ <4829> 316円  +80 (+33.9%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 日エンター <4829> が反発。日経新聞が16日付で「日本エンタープライズは従業員が所有するスマートフォン(スマホ)を内線電話として使えるようにするアプリケーションを開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると、データ通信を使って携帯電話会社やスマホの種類を問わずに内線網を構築でき、オフィスと従業員のスマホ間の通話が無料となる。ネット接続できれば国内外ともに内線扱いとなり、オフィスの固定ビジネスホンと同様に転送や保留、代理応答などの機能もアプリでこなせるという。数年後に年間10億円規模の売り上げを目指すとしており、中期的な業績貢献に期待する買いが向かった。

■タカキタ <6325> 295円  +39 (+15.2%)   本日終値
 18日午後、タカキタ <6325> [東証2]が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。中長期的に株式保有する株主の増加を図る目的で、毎年第2四半期末(9月30日)現在の保有株式が100株以上1000株未満でQUO(クオ)カード500円分、1000株以上で同カード1000円分を贈呈する。

■アクセル <6730> 1,703円  +113 (+7.1%)   本日終値
 15日、アクセル <6730> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→10.7億円に52.9%上方修正。従来の21.9%減益予想から一転して19.4%増益見通しとなったことが買い材料。パチンコ・パチスロ機向けメモリモジュールやLEDドライバ LSIの販売が想定より伸びる。研究開発費など販管費の抑制も利益を押し上げる。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も10.5億円→13.5億円(前期は19.4億円)に28.6%上方修正した。

■昭文社 <9475> 676円  +30 (+4.6%)   本日終値
 15日、昭文社 <9475> が投資ファンドのウィズ・パートナーズ(非上場)と業務提携すると発表したことが買い材料視された。同社では、訪日観光客向けに情報を提供する「インバウンド事業」でウィズ・パートナーズと主にアジアを中心とした業務を拡大するという。また、ウィズが運営するファンドに新株予約権付社債(CB)を発行し最大10億円を調達。調達資金は事業展開を加速させるための協業先の発掘や資本参加を含む提携・M&Aなどに充てる。

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