【市況】指数こう着は想定内、政策に絡んだ物色が今後も注目されやすい【クロージング】
18日の日経平均は小幅ながら6営業日続伸となり、4.26円高の15322.60円(出来高概算15億5000万株)で取引を終えた。先週末の米国市場が高安まちまちだったほか、シカゴ日経225先物清算値が大阪比5円安の15315円、円相場が1ドル102円30銭辺りと若干円高に振れて推移するなど、手掛かり材料に欠ける展開に。また、ロシア・ウクライナ情勢など地政学リスクに対する警戒のほか、米ジャクソンホール会合を控えていることも、手掛けづらくさせていた。そのため、日経平均は25日線を挟んでの狭いレンジ取引が終日続いた。
そのなかで、ロシュによる子会社化報道が伝えられた中外薬<4519>が一時ストップ高をつけるなど、日経平均を20円程度押し上げている。また、iPadへの「ポケモンカードゲーム」搭載との報道から任天堂<7974>、インフラ関連として鉄建<1815>などが動意付いており、短期筋の資金が集中していた。
日経平均の25日線レベルでのこう着は想定内であり、地政学リスクへの警戒やジャクソンホール会合を控えていることもあり、引き続き全体としては方向感が掴みづらいだろう。そのため、物色は個別材料株にシフトしやすい需給状況になりやすい。とりわけ、建設株などインフラ関連への物色は政策期待の高まりであり、政策に絡んだ物色が今後も注目されやすいだろう。
《KO》
提供:フィスコ