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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):中野冷、ラオックス、福田組、クラリオン

■中野冷機 <6411> 3,615円  +615 (+20.5%) 一時ストップ高    本日終値
 12日、中野冷 <6411> [JQ] が決算を発表。14年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比87.0%増の44.6億円に拡大し、従来予想の27億円を65.2%も上回って着地したことが買い材料。冷凍・冷蔵ショーケースの販売がコンビニエンス・ストア向けを中心に想定より伸びたことが寄与。工場の稼働率が上昇したことも利益を押し上げた。上期の上振れ分を上乗せする形で、通期の同利益を42.3億円→59.9億円に41.6%上方修正。増益率が10.0%増→55.8%増に拡大する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが10.3倍→7.3倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ラオックス <8202> 65円  +11 (+20.4%)   本日終値
 12日、ラオックス <8202> [東証2]が14年12月通期の連結経常損益を従来予想の2.5億円の黒字→7.2億円の黒字(前期は16.5億円の赤字)に2.8倍上方修正したことが買い材料。国内店舗事業において訪日外国人観光客の順調な増加や新店の出店などを背景に、業績が大きく改善したことが寄与する。同時に発表した14年12月期上期(1-6月)の経常損益も2.5億円の黒字(前年同期は12.7億円の赤字)に浮上して着地した。

■福田組 <1899> 695円  +79 (+12.8%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 12日、福田組 <1899> が14年12月期の連結経常利益を従来予想の32億円→50億円(前期は41.4億円)に56.3%上方修正。従来の22.8%減益予想から一転して20.7%増益見通しとなったことが買い材料。建設受注の好調や工事施工の順調な進捗で、売上が計画を10.1%も上回ることが寄与。工事採算の改善も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが9.9倍→6.2倍に急低下し、割安感が強まった。同時に、12月31日現在で1000株以上を保有する株主を対象に一律クオカード5000円分を贈呈する株主優待制度の導入を発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■クラリオン <6796> 448円  +39 (+9.5%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 日刊工業新聞が13日付で「富士重が米国販売車両に搭載する次世代車載情報システム『スバルスターリンク』にクラリオン独自のクラウド情報ネットワークサービス『スマートアクセス』の採用が決まった」と報じたことが買い材料視された。

■電通 <4324> 4,190円  +135 (+3.3%)   本日終値
 12日、電通 <4324> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の34.6億円に急拡大したことが買い材料。13年に買収した英広告大手イージスののれん償却が重荷となったものの、持分法投資利益の増加や、支払利息の減少などが寄与した。

■ミクシィ <2121> 6,270円  +160 (+2.6%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付でミクシィ <2121> [東証M]の投資判断を「アウトパフォーム(強気)」で継続し、目標株価を2500円→7500円に増額したことが買い材料視された。同社の株価は急上昇中だが、リポートではスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」の売上拡大をカタリストにさらなる上昇を予想。目標株価の算出においては、ガンホー <3765> [JQ]のパズルRPG「パズル&ドラゴンズ」の売上増によって業績の変化率が株価のカタリストになった期間のPER28.0倍を採用した。同証券では、会社側が8日に発表した第1四半期(4-6月)決算を踏まえて、15年3月期の連結営業利益を従来予想の155億円→348億円(会社計画は未開示、14年3月期実績は4.8億円)、16年3月期を184億円→605億円、17年3月期を200億円→777億円に上方修正した。

■大平洋金属 <5541> 381円  +6 (+1.6%)   本日終値
 12日、大平金 <5541> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益が前年同期比4倍の13.4億円に急拡大し、上期計画の8.3億円の赤字をすでに上回ったことが買い材料。需要先であるステンレスメーカーの生産回復を背景に、フェロニッケル製品の販売数量が増えたほか、販売価格の上昇も採算改善につながった。

■アルバック <6728> 1,603円  -500 (-23.8%) ストップ安    本日終値  東証1部 下落率トップ
 12日、アルバック <6728> が決算を発表。14年6月期の連結経常利益は前々期比2.1倍の133億円に拡大したが、15年6月期は前期比36.5%減の85億円に落ち込む見通しとなったことが売り材料。半導体製造装置などの販売は堅調だが、液晶パネルの製造に使う装置が伸び悩むほか、競争激化による販売価格の下落が響く。また、当初3ヵ年の予定だった13-16年の中期経営計画の目標の見直しと、最終年度を1年延長したことも悪材料視された。

■シャクリー <8205> 4,425円  -765 (-14.7%)   本日終値
 12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%減益で着地」が嫌気された。
 シャクリー <8205> [JQ] が8月12日大引け後(15:30)に決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比13.9%減の21.6億円に減り、通期計画の126億円に対する進捗率は17.1%にとどまり、5年平均の25.0%も下回った。
  ⇒⇒シャクリーの詳しい業績推移表を見る

■マツキヨHD <3088> 3,295円  -190 (-5.5%)   本日終値  東証1部 下落率7位
 12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は42%減益で着地」が嫌気された。
 マツキヨHD <3088> が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比41.7%減の33.2億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の101億円に対する進捗率は32.9%にとどまった。
  ⇒⇒マツキヨHDの詳しい業績推移表を見る

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