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【市況】12日の中国本土市場概況:3日ぶり反落、経済指標の発表を控えて様子見ムード


12日の中国本土市場は3営業日ぶり反落。上海総合指数は前日比3.06ポイント安(-0.14%)の2221.59、深セン成分指数は同42.85ポイント安(-0.53%)の7966.89で取引を終えた。

上海総合指数は終日軟調に推移。前日1週間ぶりに年初来高値を更新した後とあり、目先の利益を確定する動きが強まった。また、明日13日に主要経済指標の発表を控え、様子見ムードも強まった。ただ、売り急ぐ動きは見られず、底堅く推移した。地元メディアでは、上海・香港間の株式相互取引について、10月20日にスタートするとの専門家の見解を伝えた。資金流入への思惑が持続したほか、景気回復への期待感も相場の下支えとなった。

セクター別では、石炭が安い。需要や価格の低迷が続くとの見通しが弱気材料。中国当局の関係者はこのほど、送電価格の引き下げ方針が固まったことを明らかにした。電力消費が伸び悩んでいる状況の下、送電価格の引き下げによって発電所の石炭調達意欲が一段と低下する可能性があり、石炭の需給バランスの改善は当面見込めないと指摘されている。

なお、明日13日には、中国国家統計局が7月の鉱工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資(年初来)を発表する予定。全般に堅調な数字が予想されており、景気の回復を一段と裏付ける内容になるかが注目を集めている。景気の見通しが改善する中、過熱感を冷ました後に一段高を予想する向きも根強く、株価の先高期待が引き続き相場を下支えるとみられている。

《KO》

 提供:フィスコ

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