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【市況】(香港)香港ドル相場の高止まり続く、ロシアマネーが制裁回避で流入か


香港ドル相場の高止まりが続いている。対米ドル相場は7月以降、ペッグ制に基づく許容変動幅の上限(1米ドル=7.75HKドル)に張り付いている状況だ。香港ドル高の抑制に向け、香港金融管理局(HKMA)は為替介入を繰り返しており、5日には7月以降で24回目となる介入を行った。

中国の景気回復期待に加え、上海・香港間の株式相互取引の開始をにらみ、海外から投資マネーが流入しているもよう。また、ウクライナ情勢を巡る制裁を受け、ロシア企業が米ドルのペッグ通貨である香港ドルへの乗り換えを進めているとの観測も浮上している。

一部メディアによると、携帯電話キャリアのメガフォン、非鉄金属大手ノリリスクニッケルといったロシア企業が、保有する米ドルやユーロを香港ドルに交換しているもよう。メガフォンは先月末までに外貨の4割を香港ドルにシフトしたと報じられている。

《NT》

 提供:フィスコ

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