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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):米久、オープンH、あすか薬、カルビー

■米久 <2290> 1,100円  +150 (+15.8%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 4日、米久 <2290> が15年2月期の連結経常利益を従来予想の22億円→36.5億円に65.9%上方修正。増益率が19.8%増→98.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。食肉相場の上昇で採算が大きく向上する。生産性の改善や物流効率化によるコスト削減も利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが27.4倍→11.9倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■オープンハウス <3288> 2,122円  +153 (+7.8%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 4日に業績修正を発表。「今期配当を5円増額修正」が好感された。
 オープンH <3288> が8月4日大引け後(15:30)に配当修正を発表。14年9月期の期末一括配当を従来計画の35円→40円(前期は25円)に増額修正した。
  ⇒⇒オープンハウスの詳しい業績推移表を見る

■あすか製薬 <4514> 1,168円  +75 (+6.9%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 4日、あすか薬 <4514> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比52.8%減の4.1億円に落ち込んだが、すでに上期(4-9月)計画の3億円を38.0%超過したことが好感された。新製品として後発医薬品2成分5品目を上市したが、4月の薬価改定の影響に加え、長期収載品の前立腺肥大症・癌治療剤「プロスタール」や消化性潰瘍・胃炎治療剤「アルタット」などが落ち込み、売上高が1.0%減と伸び悩んだ。売上原価率の上昇も利益を圧迫した。ただ、上期計画を上回ったことがサプライズとなり、業績上振れを素直に期待する買いが向かった。

■カルビー <2229> 3,395円  +210 (+6.6%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 4日、カルビー <2229> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比17.4%増の58.9億円に伸びたことが買い材料。朝食などに食べるシリアル食品「フルグラ」の増産効果や、「ポテトチップス」など主力のスナック菓子の販売も伸びた。また、工場の稼働率が上昇し、原材料費や販管費の増加を吸収したことも利益を押し上げた。

■J-オイルミルズ <2613> 335円  +19 (+6.0%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 4日、Jオイル <2613> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比22.8%増の24.8億円に伸びて着地したことが買い材料。消費税増税の反動減もあって家庭用・業務用油脂の販売数量は減少したものの、原料高に伴うコスト増の製品価格への転嫁を進めたことが奏功し、主力の製油事業のセグメント利益が25.9%増に拡大した。上期(4-9月)計画の28億円に対する進捗率が88.8%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。

■不動テトラ <1813> 206円  +11 (+5.6%)   本日終値
 不動テトラ <1813> が急反発。日経新聞が5日付で「不動テトラの2014年4~6月期の連結営業利益は、約7億円と前年同期から5倍近くに増えたようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、主力の地盤改良工事で震災の復興関連を中心に好採算案件が順調に進捗したうえ、トンネルや道路の完成工事が増加した。また、過去に計上済みの工事で完成後の再計算で利益が増えた案件もあったもよう。会社側の上期計画(営業利益5億円)をすでに超過したことになり、「7日に予定する決算発表では上期予想を引き上げる可能性が高い」と伝えている。報道を受けて好決算を期待する先回り買いが向かった。

■リンナイ <5947> 9,790円  +480 (+5.2%)   本日終値
 4日、リンナイ <5947> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比40.1%増の73.2億円に拡大したことが買い材料。国内は厨房機器を中心に消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動で低調となったものの、中国や米国など海外でガス給湯器販売が好調に推移したことや、インドネシア子会社を前期末に連結化したことも寄与した。

■青木あすなろ建設 <1865> 654円  +32 (+5.1%)   本日終値
 4日、青木あすなろ <1865> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の3.2億円に急拡大したことが買い材料視された。土木事業は東日本大震災関連工事が堅調で部門利益が大幅に増加。建築事業では耐震補強関連の大型工事などの受注は好調だったものの、事業利益は減益だった。4-9月期(上期)計画の3.5億円に対する進捗率は92.9%に達していることから、業績の上振れに期待が高まった。

■楽天 <4755> 1,325円  +41 (+3.2%)   本日終値
 4日、楽天 <4755> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。14年12月期上期(1-6月)の連結営業利益は前年同期比5.9%減の447億円億円で着地したが、株式市況減速の影響による証券事業の低迷や新規事業への先行投資が減益の主因であり、主力の国内ネット通販が好調を維持したことが好感された。また、決算発表を受けて、野村証券が4日付で投資判断「バイ(買い)」と目標株価1700円をそれぞれ継続したことも支援材料。リポートでは、決算自体は(1)国内EC(電子商取引)流通総額の好調な伸び、(2)海外事業の赤字縮小、(3)カード事業の利益成長を示す良好な内容だったと評価。競合企業の決算が冴えなかっただけに、同社の相対的な好調さを印象づける結果となったと報告している。

■ミクシィ <2121> 5,250円  -1,000 (-16.0%) ストップ安    本日終値
 4日、東証と日証金がミクシィ <2121> [東証M]について5日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

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