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【特集】ハピネット<7552>「妖怪ウォッチ」好調、キャラクタービジネスや映画製作など利益率の高いビジネスへ挑戦


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』8月4日放送において、ハピネット<7552>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■事業概要
主要事業は、玩具や映像音楽ソフト、ビデオゲーム(ハードとソフト)、アミューズメント商品等の卸売りである。仕入れ先約700社、販売先約1,500社と取引のある業界トップクラスの企業。バンダイナムコホールディングス<7832>の関連会社だが、バンダイ以外の製品も幅広く取り扱っている。

一部を自社で製造、企画、製作も行っている。2014年3月期の事業部門別売上高(構成比) は、玩具768.21億円(37.1%)、映像音楽429.55億円(20.8%)、ビデオゲーム636.09億円(30.7%)、アミューズメント234.81億円(11.4%) となった。2013年7月に任天堂<7974> のゲーム機器卸大手であるトイズユニオンを子会社化したことで、ビデオゲーム部門の売上高比率が高くなっている。

■業績動向
2014年3月期の連結業績は、売上高2068.67億円(前期比17.0%増)、営業利益38.88億円(同30.8%増)、経常利益39.17億円(同27.1%増)、純利益24.66億円(同22.6%増)となった。玩具事業でバンダイのキャラクター商材である「仮面ライダー鎧武/ ガイム」「獣電戦隊キョウリュウジャー」「妖怪ウォッチ」などがヒットしたことから売上高、利益ともに好調に推移。
また、アミューズメント事業ではキッズカードゲーム機の商材で「アイカツ!」や「妖怪ウォッチ」、「ドラゴンボールヒーローズ」などが好調だったことに加え、玩具自動販売機の商材でも「仮面ライダー鎧武/ ガイム」や「妖怪ウォッチ」が好調に推移したことから前期比で大幅な増収、増益となっている。

■2015年3月期の業績予想
2015年3月期の業績は、売上高2100.00億円(前年比1.5%増)、営業利益40.00億円(同2.9%増)、経常利益40.00億円(同2.1%増)、純利益26.00億円(同5.4%増) が予想されている。

玩具事業のセグメント売上高は770.00億円(前期比0.2%増)、セグメント利益は28.00億円(同3.3%増)を計画している。
販売戦略としては、キャラクター専用什器(じゅうき)を積極展開する。スーパーヒーローコーナーを330店舗から500店舗へ、スーパーヒロインコーナーを150店舗から300店舗へ増やす予定である。また各地方で、同社主催の商談会を積極的に開催していく計画。これにより、メーカーの情報を各エリアの小売店へダイレクトに届ける機会を創出する。
さらに玩具部門のメーカー業として初めてキャラクタービジネスに挑戦する。具体的には、テレビアニメ連動のキャラクター商材である「テンカイナイト」の事業を展開する。小学館グループとタッグを組み、玩具を主軸として映像DVD、カプセル玩具、ゲーム、周辺アクセサリー等へグループシナジーを活かして展開する。

ビデオゲーム事業のセグメント売上高は680.00億円(前期比6.9%増)、セグメント利益は4.00億円(同406.3%増) を計画している。
注目されるのはやはり妖怪ウォッチとなろうが、前作では100万本以上の販売実勢があったが、7月に発売された「妖怪ウォッチ2」(3DS)は、7月31日時点で既に200万本を突破している。

■その他の注目点
同社が幹事として製作に携わった「私の男」(熊切和嘉監督) が第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞した。この作品のように、DVDの取り扱いだけでなく製作への出資を行うなど、より利益率の高いビジネスへ挑戦しており、今後の取り組みに注目していきたい。

■株価動向
株価は上昇する25日線に沿った強いトレンドが継続している。7月8日高値1988円をピークにややもち合いが継続しているが、週足形状で見ると下値を切り上げていることから、三角もち合いを形成している状況。4月以降の上昇相場によって買い疲れ感も意識されそうだが、煮詰まり感が台頭してきている。節目の2000円及び、高値から直近安値1684円の調整幅をリプレイスした2292円辺りが意識されてきそうである。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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