【市況】好決算銘柄への循環物色に【クロージング】
31日の日経平均は5日ぶりに反落し、25.46円安の15620.77円(出来高概算24億株)で取引を終えた。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、15700円を回復して始まった。為替市場では、米4-6月期国内総生産(GDP)速報値の結果を受けて一時1ドル103円台に乗せていたことも買い安心感につながっている。また、主要企業の好決算が相次いでいることも先高感に。
ただし、決算発表が本格化する中で手掛けづらさもあり、買い一巡後は高値圏でのこう着をみせている。後場半ばには先物主導で下げに転じると、その後は幅広い銘柄に利益確定の売りがみられていた。もっとも、決算を手掛かりとした物色が強まるなか、好悪材料には敏感に反応している。セクターでは、決算を受けて海運株が軒並み強い動きをみせたため、海運が上昇率トップに。その他金融も強かったが、オリックス<8591>、NECキャピ<8793>など決算評価によるインパクトが大きかった。
また、コロプラ<3668>やミクシィ<2121>、サイバーダイン<7779>などの動向をみる限りでは、個人の需給は良好である。決算見極めでこう着が続いたとしても、テーマ株物色等の広がりで物色意欲は強そうだ。また、明日は米雇用統計の結果待ちから日経平均は動きづらくなりそうだが、本日発表の好決算銘柄への循環物色になりそうである。
《KO》
提供:フィスコ