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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 15,650円~15,850円。

 本日の東京株式市場は、買い先行から上昇しての取引開始となり、その後は戻り高値を試す相場展開となるだろう。

 米ダウ平均は、早期利上げへの警戒から小幅安となったが、為替市場では米4-6月期GDPが市場予想を上回ったことを材料にドルが急伸、その影響でシカゴの日経平均先物は大証の終値に比べ(日中比)、135円高(円建て)と大きく値上がりして取引を終えているだけに、東京市場の朝方は買い優勢の展開から、シカゴの清算値である15,765円前後にさや寄せしての取引開始となりそうだ。

 一巡後は、シカゴ24時間取引システム(GLOBEX)の米株価指数先物や、アジア市場を注視しての取引となるが、為替市場では円安が進み、海外時間では5月以来となる103円台を記録するなど、急激にドルが買われていることから、円安メリットの大きい輸出関連銘柄は堅調に推移する公算で、マーケットの下支えとなるだろう。

 ただ、東証1部の売買代金は20営業日連続で2兆円を下回っており、ここまでは先物主導での上昇が続いているが、ここからはNISA開始直後の売買高が多かった価格帯に入ってくることから、好決算銘柄中心とした業績相場に移行し、売買代金が増加してこないと、より一層の上値追いは難しいと予測される。

 テクニカル的には、25日移動平均線カイリ率(1.88%)や騰落レシオ(102%)など、過熱感を示す指数もまだ平常値であることから、まだ上値余地は十分残っており、1月に開けた上窓(15,691円)を閉めて、年初来高値更新を目指す値動きが期待される。

 *日経平均の25日移動平均線カイリ率は5%、騰落レシオは120%を超えた水準が警戒ゾーン。

 本日の予想レンジ 15,650円~15,850円。(ストック・データバンク 編集部)

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