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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~三井住友やカシオなどが市場予想上振れ決算を発表


31日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均続伸も決算ピークで手掛けづらいか
■外資系証券の注文動向:差し引き55万株の買い越し
■前場の注目材料:三井住友<8316>、4-6月期連結純利益は2308億円で市場コンセンサスを上回る

■日経平均続伸も決算ピークで手掛けづらいか

☆日経225想定レンジ:上限15850円-下限15700円

31日の東京市場は堅調な相場展開が見込まれる。30日の米国市場はまちまちだったが、米4-6月期国内総生産(GDP)速報値の結果を受けて、為替市場でドルが買われ、一時1ドル103円台に乗せている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の15765円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行しよう。

また、政府は企業の所得にかかる実質的な税負担の割合を示す法人実効税率を、2015年度に約2%引き下げる方針を固めたと報じられている。5年程度で約5%引き下げる計画だが、初年度に大幅な減税に踏み切ることにより、景気の下支えを図ると伝えている。これを材料視する格好から先物主導によるインデックスに絡んだ資金流入も意識されそうだ。

主要企業の決算発表の第1弾のピークを迎える。本日は400社以上の決算が予定されており、結果を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすい。ここにきて予想を下回る結果や下方修正などを発表する企業も出てきている。これら銘柄には嫌気売りが集中しており、次第に手掛けづらさが意識されそうである。

30日発表の企業では、カシオ<6952>、三井住友<8316>、オリックス<8591>などがポジティブ。一方で、任天堂<7974>はネガティブ視されよう。そのほか、コロプラ<3668>は業績予想の上方修正を発表した。しかし、市場コンセンサスの範囲内であり、これを市場がどう評価するかが注目される。一気に利益確定の流れにつながるようだと、中小型株物色についても転換点を迎えそうである。これまでのような先回り的な商いも慎重になりそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き55万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り845万株、買い900万株、差し引き55万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月24日(木):290万株の売り越し
7月25日(金):200万株の買い越し
7月28日(月):200万株の売り越し
7月29日(火):20万株の売り越し
7月30日(水):310万株の買い越し

■前場の注目材料

・三井住友<8316>、4-6月期連結純利益は2308億円で市場コンセンサスを上回る
・カシオ<6952>、4-6月期営業利益は70億円とコンセンサスを大きく上回る
・任天堂<7974>、4-6月期営業損益は95億円の赤字とコンセンサスを下回る

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買
10:30 木内日銀審議委員講演(神戸)

<海外>

10:30 豪・6月住宅建設許可件数(前月比予想:0.0%、5月:+9.9%)

《KO》

 提供:フィスコ

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