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【経済】【中国から探る日本株】アリババ:IPO価格を割安設定か、フェイスブックの“二の舞”回避


中国の電子商取引最大手、アリババ・グループ・ホールディングは新規株式公開(IPO)の公開価格を評価額より割安な水準に設定する可能性がある。米フェイスブックの“二の舞”回避を狙ったものといい、上場後の株価急落を避ける考えという。

外電がアナリストを対象に行った調査によると、アリババはIPOの規模を約1540億HKドル(15兆円強)に設定する可能性がある。一方、同アナリストらは、上場後のアリババの評価額を1980億米ドルと試算。つまり、IPOの規模は評価額に対して20%強のディスカウント水準となる可能性がある。

アリババはニューヨーク市場への上場を予定しており、米国で過去最大規模のIPOとなる見通し。中国の電子商取引市場の先行きの明るさに加えて、ソフトバンク<9984>、米ヤフーといった大型企業と資本関係を持つことから、アリババのIPOには世界の投資家が注目している。

なお、これより先の報道によると、アリババは上場の時期を9月のレーバーデー以降に先送りするもようだ。一時は8月上旬のIPOを目指していると報じられていたが、金融関係者の夏休みシーズンを避け、ベストなタイミングでの上場を目指す考えと伝わっている。

《NT》

 提供:フィスコ

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