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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):ホンダ、日立建機、みずほFG、ガンホーなど


ホンダ<7267>:3664円(前日比+116円)
急反発。前日に発表した第1四半期決算が評価材料となっている。営業利益は1980億円で前年同期比7.1%増益、市場コンセンサスを150億円程度上振れる着地になっている。北米販売の伸び悩みを国内販売の好調などでカバーする形となっている。中心となる北米市場の回復が待たれるところではあるが、警戒感も先行していたことで、想定以上に底堅い収益動向を評価する動きが優勢に。なお、通期予想は従来の7600億円から7700億円に僅かながら上方修正している。

日立建機<6305>:2070円(同-89円)
急反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は前年同期比21%増の116億円となり、市場コンセンサスは上回るレベルとなっている。ただ、上半期予想を310億円から220億円に、通期では800億円から600億円にそれぞれ下方修正へ。鉱山機械や中国向け建設機械が下振れのようだ。高利回り水準など下支え要因だが、ポジティブ決算となったコマツ<6301>との比較でも、ネガティブな反応が先行する格好になっている。

みずほFG<8411>:200.9円(同-1.5円)
さえない。4-6月期の業績観測報道が伝わっている。最終利益は前年同期比4割減の1000億円台半ば、株式や債券の売買益伸び悩みなどが大幅減益の背景とされている。市場コンセンサスの1300億円レベルを下回る格好に。メガバンク3社の中では、減益幅が相対的に大きいほか、唯一の市場想定比下振れとなっており、ネガティブな反応が先行している。

野村HD<8604>:654.0円(同-12.1円)
さえない。前日に第1四半期の決算を発表、最終利益は198.6億円で前年同期比70%減益になっている。個人営業部門の減速に加えて、一時的な費用計上や高税率などが大幅な減益につながる格好へ。インパクトは限定的との見方であるが、大和証券G<8601>の決算は市場コンセンサスを上回っているなど、相対的な比較感も売り圧力につながっているようだ。

日本精工<6471>:1449円(同+78円)
買い優勢で年初来高値を更新。前日の決算発表銘柄の中では好決算が目立った銘柄。第1四半期営業利益は204億円で前年同期比59%増益、通期予想は750億円から830億円にまで上方修正している。事前の観測報道値190億円なども上振れる内容に。自動車用、産業用ともに計画を上回る推移のようだ。年間配当金も従来の20円から24円に引き上げ、前期実績は16円となっている。

JDI<6740>:611円(同-21円)
売り先行。SMBC日興証券が投資判断を「1」から「2」に格下げしている。目標株価も910円から700円に引き下げ。第1四半期営業損益は110億円の赤字を想定、通期営業利益は会社側計画400億円を下回る300億円と予想している。大型液晶パネルを手掛ける競合企業などと比較して、特に優位性があるとは言えないとの判断のようだ。

Dガレージ<4819>:1717円(同+58円)
買い先行。米ツイッターが決算発表を受けて時間外で30%超の急騰となっており、ツイッター関連の一角として物色されているようだ。ツイッターの4-6月期売上高は3億1220万ドルまで拡大し、市場予想であった2億8000万ドル前後を上回った。また、月間アクティブユーザー数も市場予想を上回るなど、利用者の増加に伴う業績拡大期待も高まる格好に。

メドレックス<4586>:1509円(同+71円)
買い優勢。「生分解樹脂製マイクロニードルアレイのディスポーザブル型装着技術の開発」が、経産省の「平成26年度戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択されたと発表したことが好感されている。同事業の対象研究期間(14年9月16年3月まで)の初年度における開発費用に対して3分の2以内の補助金、2年度目は初年度の補助金交付決定額の3分の2以内の補助金、合わせて最大で約5100万円を受領する予定。

マクドナルド<2702>:2707円(同-60円)
売り優勢。仕入れ先の中国企業が使用期限切れ食肉を使っていた問題を受けて、通期の業績計画を未定に変更したことが嫌気されている。品質管理体制を強化するものの影響解消のメドは立たず、信頼回復のための費用が見積もれないと。食品問題の発覚後、売上高が計画比15-20%落ち込んでいるもようで、業績面に対する警戒感が高まる状況に。

タカラバイオ<4974>:1666円(同+92円)
買い優勢。スウェーデンのバイオ企業セレクティスAB社を買収すると発表したことが材料視されている。同社の全株式を、親会社である仏セレクティスSA社から取得する。今回の買収により、分化誘導技術を獲得することで同社の技術力を強化し、幹細胞関連製品群を獲得することでバイオ産業支援分野の製品のラインナップを拡充すると。なお、同時に発表した4-6月期営業損益は6500万円の黒字で着地している。

ガンホー<3765>:608円(同+3円)
反発。昨日は中間決算を発表し、上期営業利益は前年同期比19%増の538億円で着地した。1-3月期営業利益の288億円に対して、4-6月期は250億円と直前四半期比では減益となったものの、事前の観測報道で伝わっていた500億円前後は上回る内容に。足元では業績鈍化に対する懸念が先行していたとみられ、決算を通過しいったんは過度な警戒感が後退へ。

《KO》

 提供:フィスコ

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