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【特集】CDG Research Memo(2):直接取引によるニーズ把握で事業規模を拡大し利益率も向上


■会社概要

(1)会社沿革

CDG<2487>は1974年4月に現代表取締役会長の藤井勝典(ふじいかつのり)氏によって設立された。同氏が独立前に製紙会社に勤務していたこともあり、当初は和洋紙の加工販売を主に行っていたが、ちょうど米国からポケットティッシュが入ってきた時期で、ポケットティッシュを銀行の販促用グッズとして販売し始めた。

当時、銀行の販促用グッズとしては、マッチ箱が一般的であったが、100円ライターの登場によりマッチ箱の需要が冷え込んでいたタイミングでもあり、ポケットティッシュの需要が一気に拡大していった。このため、同社では1975年にポケットティッシュの製造工場を設立し、販促用グッズの市場に本格的に注力していくようになる。

顧客も銀行以外の業種に広がり、またポケットティッシュ以外の販促用グッズ(メモ帳など)や景品なども取り扱うようになるなど、業容を拡大していったが、当時はまだ大手広告代理店や印刷会社などの下請け的な存在であった。

同社では1996年頃から顧客企業との直接取引を開始、顧客ニーズを直接聞くことで、販促用グッズの事業規模拡大につなげていったほか、直接販売に切り替えたことで利益率も向上し、2006年6月にはJASDAQ取引所(現 東京証券取引所JASDAQ市場)に株式の上場を果たすまでに成長していった。

また、2012年3月には米国の日系現地企業の販促支援や映画コンテンツ、先進的なセールスプロモーション手法の情報収集などを目的に、子会社となるCDG Promotional Marketing Co., Ltd.を設立したほか、2013年10月には地域特産品の商品開発・販売支援事業のノウハウを持つゴールドボンドを完全子会社化するなど、更なる成長に向け積極的な事業展開を進めている。

なお、社名のCDGの由来は元々の会社名である「クリエート(Create)」「顧客に夢を提供する(Dream)」「グローバル企業に成長する(Global)」の3つの頭文字を採ったものである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《FA》

 提供:フィスコ

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