【市況】日経平均は3日続伸、良好な需給状況がリスクを取りやすくさせる【クロージング】
29日の日経平均は3日続伸となり、88.67円高の15618.07円(出来高概算16億8000万株)で取引を終えた。28日の米国市場はまちまちだったが、シカゴ日経225先物がしっかりだったほか、為替市場では円相場が1ドル=101円85銭辺りと若干円安で推移していること、さらに好決算企業への物色意欲の強さなどを背景に、買い先行の展開となった。
買い一巡後はこう着感が強まる局面もみられているが、好業績銘柄への物色が続く中、日経平均は半年ぶりに15600円を回復している。東証1部の騰落銘柄は、前引け段階では値上がり、値下がりが拮抗していたが、大引けでは値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。
物色は決算を手掛かりにした業績相場となってきているが、足元で調整が続いていた銘柄などにはアク抜けを意識したとみられる押し目拾いの流れも散見される。日経平均が半年ぶりの高値水準を回復するなか、先高感が日々強まる格好に。中小型株についても値動きが荒いものの、強いトレンドが続いていることから、買い方の資金回転が利きやすく、良好な需給状況がリスクを取りやすくさせているようである。
《KO》
提供:フィスコ