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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソディック、東燃ゼネ、アクシーズ、さくらネット

■ソディック <6143> 731円  -57 (-7.2%)   本日終値
 28日、東証と日証金がソディック <6143> [東証2]について29日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■東燃ゼネラル石油 <5012> 915円  -31 (-3.3%)   本日終値
 28日、東燃ゼネ <5012> が14年12月上期(1-6月)の連結営業損益を従来予想のトントン→164億円の赤字(前年同期は309億円の黒字)に下方修正したことが売り材料。アジア・オーストラリア市場でガソリンの価格が下落し、石油製品の輸出採算が悪化したことや、期中の原油価格が前期末の在庫価格を下回り、在庫評価損35億円が発生したことも利益を圧迫した。

■アクシーズ <1381> 1,117円  +150 (+15.5%) ストップ高    本日終値
 29日午前、アクシーズ <1381> [JQ] が14年6月期の連結経常利益を従来予想の3億1000万円→7億3000万円(前々期は4億1000万円)に2.4倍上方修正し、一転して78%増益見通しとなったことが買い材料。鶏肉やその加工食品の生産効率が向上し、販売数量が増加ことが利益を押し上げた。

■さくらインターネット <3778> 574円  +59 (+11.5%) 一時ストップ高    本日終値
 28日、さくらネット <3778> [東証M] が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.2%増の1.9億円に伸び、併せて上期の同利益を従来予想の1.8億円→2.7億円(前年同期は3.3億円)に50%上方修正したことが買い材料。上期における経費の一部が発生しないことや、費用対効果を踏まえたコスト削減を図ったことで、当初予想よりも各種経費の減額が見込めることが寄与する。

■太洋工業 <6663> 270円  +25 (+10.2%)   本日終値
 28日、太洋工業 <6663> [JQ] が14年12月期の連結経常損益を従来予想の5000万円の黒字→1億2500万円の黒字(前期は9100万円の赤字)に2.5倍上方修正したことが買い材料。電子基板事業や商社事業、鏡面研磨機事業の苦戦により売上高は従来予想を13.2%下振れるものの、保険解約に伴う営業外収益の発生が寄与する。

■日本バルカー工業 <7995> 316円  +26 (+9.0%)   本日終値  東証1部 上昇率2位
 バルカー <7995> が急伸。日経産業新聞が29日付で「日本バルカー工業は空気マグネシウム電池の発電能力を3倍に高められる正極材を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「正極材の内側に活性炭、外側にはカーボンブラック(炭素素材)をフッ素樹脂で絡めることで、発電に必要な酸素を取り込める量を増やした」という。同社ではこの電池を非常用電源として組み込んだ装置の商品化を進める計画で、15年度に10億~12億円規模の売り上げを目指すとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■オーバル <7727> 361円  +26 (+7.8%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 オーバル <7727> や日精線 <5659> 、化工機 <6331> 、岩谷産 <8088> など水素ステーション関連株の一角が高い。日経新聞が29日付で「燃料電池車(FCV)の年度内の市販が決まる中、燃料の水素価格引き下げに向けた動きが加速してきた」と報じたことが買い材料視された。政府はFCVの燃料価格を20年にハイブリッド車並みと、現時点の想定の半値近くに引き下げる目標を掲げるが、供給網全体で低コスト化の取り組みが進みつつあると伝えている。圧縮機が不要の供給装置を15年にも生産すると報じられた岩谷産や低コストの常温輸送技術の実用化への取り組みが紹介された千代建 <6366> を中心に関連株に対する関心が高まった。このほか、加地テック <6391> [東証2]、新日本電工 <5563> なども上昇。

■アバント <3836> 1,586円  +92 (+6.2%)   本日終値
 28日、アバント <3836> [JQG] が14年6月期の連結経常利益を従来予想の8.9億円→10.7億円に20.8%上方修正。増益率が41.5%増→70.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。前期の上方修正は4月に続き、2回目。ライセンス販売やコンサルティング・サービスが好調で売上が計画を上回ったことが寄与。人件費の抑制やIT基盤整備費用の一部が来期にずれ込んだことなども利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を17円→27円(前の期は1→2の株式分割前で18円)に増額修正した。

■北越工業 <6364> 723円  +33 (+4.8%)   本日終値
 28日、北越工 <6364> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比45.4%増の9.1億円に拡大して着地したことが買い材料。活況な国内建設を背景に、高所作業車などの需要が伸びた主力の建設機械事業が収益を牽引した。産業機械事業で省エネタイプの工場設備用モータコンプレッサが好調だったことも寄与した。上期(4-9月)計画の15億円に対する進捗率が60.7%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。

■インスペック <6656> 1,019円  +22 (+2.2%) 一時ストップ高    本日終値
 28日、インスペック <6656> [東証M]が14年4月期に債務超過を解消したことにより、上場廃止に係わる猶予期間入り銘柄から解除されたと発表したことが買い材料。同社は13年4月期に債務超過に陥ったが、諸施策による業績改善や第三者割当増資による資本増強の結果、債務超過を解消した。経営不安や上場廃止リスクの後退を好感する買いが向かった。

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