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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):富士通ゼ、日立ハイテク、日立化、りそなHD

■富士通ゼネラル <6755> 1,372円  +136 (+11.0%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 25日、富士通ゼ <6755> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比96.1%増の61.1億円に拡大して着地したことが買い材料。海外向け空調機の販売が大きく伸び、10.8%の大幅増収となったことが寄与。国内向け空調機の単価上昇に加え、コスト削減や費用の効率化も利益を押し上げた。第1四半期の好調に伴い、上期の同利益を55億円→80億円に45.5%上方修正。増益率が11.5%増→62.2%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益(68億円)を大幅に更新する見通しとなった。

■日立ハイテクノロジーズ <8036> 2,794円  +276 (+11.0%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 25日、日立ハイテク <8036> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比29倍の134億円に急拡大して着地したことが買い材料。電子デバイスシステム事業と科学・医用システム事業の収益拡大が大幅増益を牽引した。第1四半期の好調に伴い、上期(4-9月)の同利益を137億円→172億円に25.5%上方修正。増益率が2.1倍→2.6倍に拡大する見通しとなった。

■日立化成 <4217> 1,860円  +161 (+9.5%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 SMBC日興証券が28日付で日立化 <4217> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を1820円→2120円に増額したことが買い材料視された。25日、会社側は15年3月期上期(4-9月)と通期計画の最終利益を上方修正。リポートでは、概ね予想に沿うものでサプライズはないとしながらも、同時に発表された国内従業員数の1割弱に相当する約1000人を対象とした希望退職の募集について、経営陣による固定費抑制・収益性向上に対する不退転の決意を示す踏み込んだ内容とポジティブに評価した。同証券では、15年3月期の連結営業利益を従来予想の335億円→365億円(会社計画は360億円)、16年3月期を395億円→465億円に上方修正。

■りそなホールディングス <8308> 609円  +31.3 (+5.4%)   本日終値
 28日付の朝刊で「公的資金1960億円を返済」と一部報じられたことが買い材料視された。

■大王製紙 <3880> 921円  +32 (+3.6%)   本日終値
 大王紙 <3880> が大幅続伸。日経新聞が26日付で「大王製紙の2014年4~6月期の連結経常利益は前年同期比2.4倍の30億円強になったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「前期に洋紙を2回値上げした効果が出た。消費増税の影響で洋紙の売上数量は減ったものの、値上げ効果が収益を押し上げた」という。海外事業も好調で、15年3月期の通期見通しは上振れする公算が大きいとしており、業績好調報道を好感した買いが向かった。

■大豊建設 <1822> 487円  +9 (+1.9%)   本日終値
 東海東京調査センターが25日付で大豊建 <1822> の投資判断「1」を継続し、目標株価を550円→700円に増額したことが買い材料視された。第1四半期(4-6月)決算の発表を8月11日に控え、リポートでは単体の受注は東京外環道トンネル工事の大型受注などにより300億円を上回る可能性があると指摘し、通期計画(825億円)に対する進捗率は4割近くに達するとみている。

■ニフコ <7988> 3,360円  +60 (+1.8%)   本日終値
 ニフコ <7988> が続伸。日経新聞が26日付で「ニフコの2014年4~6月期の連結業績は、営業利益が前年同期比55%増の50億円前後となり、四半期ベースの最高益を更新したようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「海外で自動車生産が拡大し、車体と内装部品などをつなぎ合わせる樹脂製の留め具(ファスナー)が伸びた」という。円相場の下落も利益を押し上げたとしており、30日発表予定の第1四半期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■NTTドコモ <9437> 1,844.5円  +29.5 (+1.6%)   本日終値
 25日、NTTドコモ <9437> が決算を発表。その中で15年3月期第1四半期(4-6月)の携帯電話純増者数が前年同期比5倍の46万人となったことが買い材料視された。通話料金が定額になる新プラン「カケホーダイ&パケあえる」を6月1日に開始し、契約数が順調に増加。MNP(番号持ち運び制)による解約数が大きく改善したことも寄与した。同時に発表した決算(米国会計基準)では15年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比15.8%減の2124億円に減ったが、携帯電話純増者数の増加を好感した買いが優勢となった。

■大同特殊鋼 <5471> 498円  -36 (-6.7%)   本日終値  東証1部 下落率5位
 25日、大同特鋼 <5471> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比19.5%減の45.7億円に減り、4-9月期(上期)計画の110億円に対する進捗率は41.6%にとどまったことが売り材料。特殊鋼の需要環境が回復したため増収となったものの、電力コストなどエネルギー価格の上昇や、前年同期に計上した為替差益がなくなったことが響き、2ケタ減益となった。

■吉野家ホールディングス <9861> 1,424円  -87 (-5.8%)   本日終値  東証1部 下落率6位
 25日、吉野家HD <9861> が公募による自社株処分1090万株と、投資家の需要動向に応じてオーバーアロットメントにより最大160万株の自社株処分を実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株数が最大1250万株と発行済み株式数の18.9%に及ぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。発行価格は8月4日から7日までのいずれかの日に決定。株式売り出しによる調達資金、最大約173億円については、国内外での新店舗の開設や既存店舗の改装、借入金の返済などに充てる。同時に8月28日付で230万株(発行済株式総数の3.5%)の自己株消却を行うと発表したが、買い材料視はされなかった。

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