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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):キトー、菱鉛筆、イオンディラ、キヤノンMJ

■キトー <6409> 2,953円  +277 (+10.4%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 23日、キトー <6409> が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に、米チェーン製造大手のピアレス・インダストリアル・グループを米ファンドから80億円で買収すると発表したことも好感された。

■三菱鉛筆 <7976> 3,010円  +218 (+7.8%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 24日に発表した「三菱鉛筆、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
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■イオンディライト <9787> 2,516円  +149 (+6.3%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付でイオンディラ <9787> の投資判断を新規に「アウトパフォーム(強気)」、目標株価を2750円に設定したことが買い材料視された。リポートでは、ショッピングセンターなど施設管理の国内最大手である同社は、売上高の7割弱を占めるイオングループのアジア展開などにより、安定成長が期待できると報告。同証券では、15年2月期の連結営業利益を前期比5.9%増の160億円(会社計画も同じ)、続く16年2月期は185億円と最高益更新が続くと予想している。

■キヤノンMJ <8060> 2,080円  +96 (+4.8%)   本日終値
 23日、キヤノンMJ <8060> が決算を発表。14年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比2.8倍の134億円に急拡大して着地したことが買い材料。消費増税前の駆け込み需要などで好採算の一眼レフカメラが好調だったイメージングシステム事業が収益を牽引した。複合機などのビジネスソリューション事業やITソリューションも大幅増益に貢献した。上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の199億円→239億円に20.1%上方修正。増益率が9.3%増→31.2%増に拡大する見通しとなった。通期業績の上振れに伴い、今期の年間配当を24円→30円(前期は24円)に増額修正した。株価は前日比9円高で寄り付いた後、一時338円安まで下落。その後、一転してプラス圏へと浮上した。市場では誤発注が出されたとの観測が広がった。

■レオパレス21 <8848> 478円  +13 (+2.8%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付でレオパレス <8848> の投資判断を新規に「アウトパフォーム(強気)」、目標株価を650円に設定したことが買い材料視された。リポートによると、新中期計画期間では法人需要による賃貸事業の回復持続に加え、アパートなどの請負が相続増税などにより本格回復が期待できると判断。同証券では、15年3月期の連結営業利益を前期比6.0%増の145億円(会社計画も同じ)と予想。続く16年3月期は195億円に伸び、復配も視野に入るとしている。

■富士フイルム <4901> 2,968円  +57 (+2.0%)   本日終値
 富士フイルム <4901> が3日続伸。日経新聞が「富士フイルムホールディングスの2014年4~6月期業績は、連結営業利益(米国会計基準)が300億円弱と前年同期に比べ2割増えたもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「ミラーレス一眼カメラなど高級機種に集中したことでデジタルカメラ事業の赤字がほぼ解消。インスタントカメラ『チェキ』が国内外で販売を伸ばしたほか、主力の事務機も国内やアジアで好調だった」という。世界販売台数は前年同期に比べ約8割の大幅な増加になったとしており、30日発表予定の第1四半期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■ミネベア <6479> 1,234円  +14 (+1.2%)   本日終値
 ミネベア <6479> が反発。日経新聞が24日付で「ミネベアの2014年4~6月期の連結業績は、営業利益が前年同期比で約3倍の100億円強となったようだ。4~6月期として7年ぶりの最高益となる」と報じたことが買い材料視された。報道によると、自動車やサーバーの冷却に使うファンモーター向けなどにベアリング(軸受け)が伸び、出荷数量は過去最高を更新したもよう。中国メーカーを中心にスマートフォン向け発光ダイオード(LED)バックライト販売も好調だったという。15年3月期通期の営業利益は従来予想(前期比13%増の365億円)から上振れする公算が大きいと伝えており、31日の決算発表を前に好業績に期待する先回り買いが向かった。

■信越ポリマー <7970> 551円  +6 (+1.1%)   本日終値
 23日、信越ポリ <7970> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比95.4%増の7.2億円に急拡大して着地したことが買い材料。OA機器用部品や好採算の半導体関連容器が堅調で、精密成型品事業の営業利益が16.1%増に拡大したことが寄与した。自動車関連入力デバイスなどの好調により、電子デバイス事業の営業損失が2.3億円の黒字(前年同期は0.3億円の赤字)に浮上したことも利益を押し上げた。併せて、非開示だった通期の経常利益は前期比41.7%増の26億円に拡大する見通しを示した。未定としていた上期・下期配当についてはともに4.5円を実施し、年間配当は9円(前期は9円)とする方針。

■エナリス <6079> 1,715円  +16 (+0.9%)   本日終値
 エナリス <6079> [東証M]が反発。日経新聞が24日付で「新電力のエナリスは林業、漁業、農業など地元の1次産業と発電事業を組み合わせた再生可能エネルギー発電所の建設に乗り出す」と報じたことが買い材料視された。報道によると、第1弾として大分県に林業で発生する間伐材を燃料とするバイオマス(生物資源)発電所などを建設し、発電時に発生する温水を地元漁業者がウナギ養殖に活用するという。同社では、発電能力で2000キロワット規模のバイオマス発電所を5年間で全国に10ヵ所程度つくる計画。利益の出にくい中規模の発電所を地元産業や他の発電と組み合わすことで採算化を目指すもので、財政難に悩む地方自治体の活性化にもつながることから事業の将来性に期待する買いが向かった。

■キャンバス <4575> 895円  +150 (+20.1%) ストップ高    本日終値
 23日、CANBAS <4575> [東証M]が、開発中の抗癌剤候補化合物「CBP501」のバイオマーカー研究に関する論文が、米国の著名な論文誌「Molecular Cancer Therapeutics」オンライン版に掲載されたと発表したことが買い材料。同論文で、同社の研究グループは「CBP501」の効果を予測するバイオマーカーの同定を目的に、28種類の非小細胞肺癌細胞株を用いて遺伝子発現解析などを行った結果、「CBP501」感受性と因果関係を持つバイオマーカー候補として、転写因子Nrf2(ならびにNrf2の発現制御を受ける遺伝子群)を同定したことを明らかにした。この研究成果をもとに、今後、「CBP501」投与により高い効果を期待できる対象患者をあらかじめ選別する、患者層別化バイオマーカー(コンパニオン診断薬)として開発することを検討するとしており、その実用化による将来的な業績貢献に期待する買いが向かった。

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