【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東京製鉄、清水建、千葉銀、新日鉄住金
■東京製鐵 <5423> 576円 +62 (+12.1%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
18日、東京製鉄 <5423> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比4.3倍の41.3億円に急拡大して着地したことが買い材料。堅調な鋼材需要と前期の値上げ効果で49.3%の大幅増収を達成した。原料である鉄スクラップの価格が想定を下回り採算が改善したうえ、電力料金や物流費の上昇をコスト削減で補い大幅増益につながった。第1四半期の好調に伴い、上期(4-9月)の同利益を従来予想の40億円→55億円に37.5%上方修正。増益率が3.5倍→4.8倍に拡大する見通しとなった。併せて、上期増額分を上乗せする形で、通期の同利益を80億円→95億円に18.8%上方修正。増益率が2.5倍→3.0倍に拡大する見通しとなった。
■清水建設 <1803> 762円 +35 (+4.8%) 本日終値
清水建 <1803> が大幅続伸。日刊工業新聞が22日付で「清水建設は2014年度までの現在の中期経営計画を見直し、1年前倒しで新中計(14-18年度)を策定した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「19年3月期に連結売上高1兆5400億円(14年3月期実績は1兆4975億円)、売上総利益1400億円(同957億円)、経常利益570億円(同292億円)を目指す」としている。新中期経営計画は22日に公表されるとみられ、20年開催の東京オリンピック、パラリンピックの開催に向けた旺盛な建設需要への対応などが盛り込まれるという。
■千葉銀行 <8331> 760円 +28 (+3.8%) 本日終値
18日、千葉銀 <8331> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.77%にあたる1500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は22日から9月19日まで。
■新日鐵住金 <5401> 313.1円 +9.1 (+3.0%) 本日終値
新日鉄住金 <5401> が4日ぶりに大幅反発。日経新聞が21日付で「新日鉄住金も中国で線材工場の新設を決めるなど、鉄鋼大手がアジアで自動車向けの製品供給力を高めている」と報じたことが買い材料視された。報道によると「15年6月にも稼働する。07年に設立した既存工場はフル操業が続き、需要増に対応しきれなくなっていた」といい、アジアでの自動車生産の拡大に対応する。同報道内で取り上げられた神戸鋼 <5406> の株価も堅調。
■ジャフコ <8595> 4,315円 +80 (+1.9%) 本日終値
18日、JAFCO <8595> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比2.8倍の53.4億円に急拡大したことが買い材料。堅調な株式相場を背景に、投資先企業の新規株式上場(IPO)が増え、株式の売却益が膨らんだほか、上場後も保有していた株式売却が進んだことも利益を押し上げた。
■東京エレクトロン <8035> 7,142円 +116 (+1.7%) 本日終値
東エレク <8035> が4日ぶりに反発。日経新聞が19日付で「東京エレクトロンの2014年4-6月期の連結営業損益は、100億円強の黒字(前年同期は96億円の赤字)となったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「4-6月期の黒字は2年ぶり。スマートフォン(スマホ)普及を追い風に主力の半導体製造装置の出荷が伸びた」としている。米アプライドマテリアルズとの経営統合を今年後半に控え、太陽光パネル製造装置事業の開発・販売の停止、東北や関東の開発拠点の統廃合などといった構造改革を進めたことも収益の改善につながったようだ。
■三菱商事 <8058> 2,161.5円 +12.5 (+0.6%) 本日終値
18日、三菱商 <8058> が発行済み株式数の1.78%にあたる2946万9000株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は31日。
■カゴメ <2811> 1,740円 -68 (-3.8%) 本日終値 東証1部 下落率4位
18日、カゴメ <2811> が14年12月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の50億円→34億円(前年同期は54.6億円)に32%下方修正したことが売り材料。トマトジュースをはじめ、4-6月の野菜飲料の販売が前年同期より1割ほど減ったことに加え、ケチャップなどの食品も含めて消費増税後の反動減が響く。上期業績の悪化に伴い、通期の経常利益も従来予想の62億円→48億円に22.6%下方修正した。
■オリエンタルランド <4661> 18,565円 -305 (-1.6%) 本日終値
OLC <4661> が反落。日経新聞が19日付で「東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドの2014年4~6月期の連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が200億円強と前年同期を2割下回ったようだ」と報じたことが売り材料視された。報道によると「昨年は開業30周年のイベントを開催しており、その反動で物品などの販売が減り、客単価が減少した」という。29日の第1四半期決算発表を控え、4-6月期としては3年ぶりとなる減益報道に警戒した売りが向かった。
■テクノ・セブン <6852> 195円 +50 (+34.5%) ストップ高 本日終値
18日、テクノセブン <6852> [JQ]が子会社のニッポーが小型ながら高精度の造形を実現したパーソナル3D プリンター「遊作くん」を8月8日に発売すると発表したことが買い材料。国内生産による高品質に加え日本語対応ソフトウェアにより、初心者でも安心して使えるとあって個人向け需要の広がりに期待する買いが殺到した。
株探ニュース
18日、東京製鉄 <5423> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比4.3倍の41.3億円に急拡大して着地したことが買い材料。堅調な鋼材需要と前期の値上げ効果で49.3%の大幅増収を達成した。原料である鉄スクラップの価格が想定を下回り採算が改善したうえ、電力料金や物流費の上昇をコスト削減で補い大幅増益につながった。第1四半期の好調に伴い、上期(4-9月)の同利益を従来予想の40億円→55億円に37.5%上方修正。増益率が3.5倍→4.8倍に拡大する見通しとなった。併せて、上期増額分を上乗せする形で、通期の同利益を80億円→95億円に18.8%上方修正。増益率が2.5倍→3.0倍に拡大する見通しとなった。
■清水建設 <1803> 762円 +35 (+4.8%) 本日終値
清水建 <1803> が大幅続伸。日刊工業新聞が22日付で「清水建設は2014年度までの現在の中期経営計画を見直し、1年前倒しで新中計(14-18年度)を策定した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「19年3月期に連結売上高1兆5400億円(14年3月期実績は1兆4975億円)、売上総利益1400億円(同957億円)、経常利益570億円(同292億円)を目指す」としている。新中期経営計画は22日に公表されるとみられ、20年開催の東京オリンピック、パラリンピックの開催に向けた旺盛な建設需要への対応などが盛り込まれるという。
■千葉銀行 <8331> 760円 +28 (+3.8%) 本日終値
18日、千葉銀 <8331> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.77%にあたる1500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は22日から9月19日まで。
■新日鐵住金 <5401> 313.1円 +9.1 (+3.0%) 本日終値
新日鉄住金 <5401> が4日ぶりに大幅反発。日経新聞が21日付で「新日鉄住金も中国で線材工場の新設を決めるなど、鉄鋼大手がアジアで自動車向けの製品供給力を高めている」と報じたことが買い材料視された。報道によると「15年6月にも稼働する。07年に設立した既存工場はフル操業が続き、需要増に対応しきれなくなっていた」といい、アジアでの自動車生産の拡大に対応する。同報道内で取り上げられた神戸鋼 <5406> の株価も堅調。
■ジャフコ <8595> 4,315円 +80 (+1.9%) 本日終値
18日、JAFCO <8595> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比2.8倍の53.4億円に急拡大したことが買い材料。堅調な株式相場を背景に、投資先企業の新規株式上場(IPO)が増え、株式の売却益が膨らんだほか、上場後も保有していた株式売却が進んだことも利益を押し上げた。
■東京エレクトロン <8035> 7,142円 +116 (+1.7%) 本日終値
東エレク <8035> が4日ぶりに反発。日経新聞が19日付で「東京エレクトロンの2014年4-6月期の連結営業損益は、100億円強の黒字(前年同期は96億円の赤字)となったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「4-6月期の黒字は2年ぶり。スマートフォン(スマホ)普及を追い風に主力の半導体製造装置の出荷が伸びた」としている。米アプライドマテリアルズとの経営統合を今年後半に控え、太陽光パネル製造装置事業の開発・販売の停止、東北や関東の開発拠点の統廃合などといった構造改革を進めたことも収益の改善につながったようだ。
■三菱商事 <8058> 2,161.5円 +12.5 (+0.6%) 本日終値
18日、三菱商 <8058> が発行済み株式数の1.78%にあたる2946万9000株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は31日。
■カゴメ <2811> 1,740円 -68 (-3.8%) 本日終値 東証1部 下落率4位
18日、カゴメ <2811> が14年12月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の50億円→34億円(前年同期は54.6億円)に32%下方修正したことが売り材料。トマトジュースをはじめ、4-6月の野菜飲料の販売が前年同期より1割ほど減ったことに加え、ケチャップなどの食品も含めて消費増税後の反動減が響く。上期業績の悪化に伴い、通期の経常利益も従来予想の62億円→48億円に22.6%下方修正した。
■オリエンタルランド <4661> 18,565円 -305 (-1.6%) 本日終値
OLC <4661> が反落。日経新聞が19日付で「東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドの2014年4~6月期の連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が200億円強と前年同期を2割下回ったようだ」と報じたことが売り材料視された。報道によると「昨年は開業30周年のイベントを開催しており、その反動で物品などの販売が減り、客単価が減少した」という。29日の第1四半期決算発表を控え、4-6月期としては3年ぶりとなる減益報道に警戒した売りが向かった。
■テクノ・セブン <6852> 195円 +50 (+34.5%) ストップ高 本日終値
18日、テクノセブン <6852> [JQ]が子会社のニッポーが小型ながら高精度の造形を実現したパーソナル3D プリンター「遊作くん」を8月8日に発売すると発表したことが買い材料。国内生産による高品質に加え日本語対応ソフトウェアにより、初心者でも安心して使えるとあって個人向け需要の広がりに期待する買いが殺到した。
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