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【市況】17日の中国本土市場概況:続落、IPO第2陣の始動による流動性低下が懸念材料


17日の中国本土市場は続落。上海総合指数は前日比11.69ポイント安(-0.57%)の2055.59、深セン成分指数は同67.17ポイント安(-0.92%)の7194.74で取引を終えた。

上海総合指数は終日マイナス圏で推移。先月再開された新規株式公開(IPO)について、第2陣の公募が来週集中して行われることが警戒材料となった。第1陣のIPOが人気化したことから、第2陣への申込総額は6000億-8000億元に達するとの試算も出ており、流通市場の流動性の低下が懸念された。ただ、前日発表されたGDPを受けて景気減速に歯止めがかかったとの見方も強まる中、売り急ぐ動きは見られず。大引けにかけては下げ幅を縮めた。

本土市場では先月、約4カ月ぶりにIPOが再開された。今秋に入り、その第2陣として12社が上場認可を取得。来週にも公募を相次いで行う予定となっている。報道によれば、うち11社の公募が来週23-24日に集中する見通しで、その申込総額は6000億-8000億元に上るとの試算が示されている。

セクター別では、自動車が総じて軟調。一汽夏利(000927/CH)や江准汽車(600418/CH)などが売られた。中国政府が一般公用車の廃止を正式に発表したことが嫌気された。出張などの公務においては、適切な額の交通手当を支給する方針だ。半面、非鉄金属やセメントなど素材関連の上昇が目立った。

《KO》

 提供:フィスコ

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