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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):UBIC、サマンサJP、カッパHD、前田建

■UBIC <2158> 954円  +106 (+12.5%) 一時ストップ高    本日終値
 15日、東証が16日売買分からUBIC <2158> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。また、同日、同社が「行動情報科学研究所」を社内に開設したと発表したことも好感された。研究所で開発される人工知能技術を医療における自動鑑別診断システム、金融におけるインサイダー防止システム、さらには知財評価やビジネスインテリジェンスといった新規事業へ適用することを目指す。

■サマンサJP <7829> 878円  +58 (+7.1%)   本日終値
 15日、サマンサJP <7829> [東証M] が決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の14.5億円に急拡大したことが買い材料。効果的な店舗展開とプロモーション活動や商品戦略などを展開し、女性向けのバッグの販売が伸びた。

■カッパHD <7421> 1,116円  +50 (+4.7%)   本日終値
 15日、カッパHD <7421> が決算を発表。15年3月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比8.6倍の5.1億円に急拡大して着地したことが買い材料。元気寿司 <9828> との提携が奏功し、既存店売上高が前年を上回ったことに加え、前期に不採算店の59店舗を閉鎖した効果などで採算も改善した。上期計画の7.1億円に対する進捗率が72.5%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。

■前田建設工業 <1824> 784円  +17 (+2.2%)   本日終値
 前田建 <1824> が反発。日刊工業新聞が16日付で「東京工業大学原子炉工学研究所の竹下健二教授、日東電工、前田建設工業などの研究グループは、放射性セシウムの汚染土壌を半日で1000分の1に減容化するシステムを開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると、水熱分解処理と新規吸着剤などを組み合わせて減容化する。福島県では放射性セシウムを含有している放射能汚染土壌の減容化が喫緊の課題となっているだけに、新システムの実用化による業績貢献に期待する買いが向かった。

■ウエルシア <3141> 6,540円  +130 (+2.0%)   本日終値
 15日、ウエルシア <3141> が8月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。14年8月期第3四半期累計(13年9月-14年5月)の連結経常利益が前年同期比7.8%増の108億円に伸びて着地したことも好感された。消費増税の駆け込み反動や薬価改定などの影響はあったものの、調剤部門が牽引し既存店が好調に推移した。販促施策の強化や販売管理費などのコスト削減も寄与した。

■オカモト <5122> 365円  +4 (+1.1%)   本日終値
 15日、オカモト <5122> が発行済み株式数の1.9%にあたる200万株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は25日。

■JXホールディングス <5020> 539円  +3 (+0.6%)   本日終値
 JX <5020> が反発。日経新聞が16日付で「JX日鉱日石エネルギーは『究極のエコカー』とされる燃料電池車に、燃料の水素を供給する施設である水素ステーションを2013年度をめどに100ヵ所設置する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「現在の5ヵ所から一気に増やす」としている。報道を受け、水素ステーション関連の化工機 <6331> 、加地テック <6391> [東証2]、オーバル <7727> 、岩谷産 <8088> も上昇している。

■オービック <4684> 3,335円  +10 (+0.3%)   本日終値
 オービック <4684> が反発。日経新聞が16日付で「オービックの2014年4~6月期は、連結経常利益が前年同期比11%増の62億円程度となったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「4~6月期としての過去最高を2年連続で更新した。会計や財務を総合的に管理する統合基幹業務システム(ERP)の販売が好調だった」という。24日発表予定の第1四半期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■ディー・ディー・エス <3782> 938円  -300 (-24.2%) ストップ安    本日終値
 15日、ディディエス <3782> [東証M] が14年12月期の連結経常損益を従来予想の3300万円の黒字→9200万円の赤字(前期は2億5700万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。新規事業の立ち上がりの遅れに伴う売上の減少や、業容拡大に伴う旅費交通費や販売促進費、支払手数料などの販管費の増加が響く。同時に、上期の経常損益も従来予想の9900万円の赤字→1億3700万円の赤字(前年同期は1億1300万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

■トライアイズ <4840> 320円  +80 (+33.3%) ストップ高    本日終値
 15日、トライアイズ <4840> [JQG] が14年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2700万円→2億2200万円に8.2倍上方修正。減益率が90.3%減→20.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。建設コンサルタント事業で想定より上期に前倒しで完成した業務が多く、売上が計画を47.7%も上回ったことが寄与した。原価低減や販管費の削減、投資有価証券清算分配金の計上も利益を押し上げた。下期は閑散期であるが、上期予想が通期計画(9000万円)を2.5倍超過したことで、業績上振れ期待が高まった。併せて、創立20周年記念配当を実施する形で、期末一括配当を10円→12円(前期は10円)に増額修正した。同時に、3.52%の自社株取得と4.76%の自社株消却を発表。株主還元を好感する買いも向かった。

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