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【経済】【中国から探る日本株】建機大手の大幅減益予想相次ぐ、不動産市況の悪化で需要低迷


8月に中間決算の発表が本格化するのを前に、中国の上場建機メーカー各社が相次いで大幅減益予想を発表している。中国の景気減速や不動産市況の悪化により、建機の需要が低迷しているもようだ。

掘削機を主力とする山河智能装備(002097/CH)は2014年6月中間決算の純利益が前年同期比で50-80%減少したとの見通しを発表。最大で50%減益としていた従来予想を下方修正した。また、コンクリート機械のトップメーカーである中聯重科(01157/HK)は同60-70%減益を見込んでいる。

中国の建機業況の回復の遅れは、コマツ<6301>や日立建機<6305>といった日本企業にとっても懸念材料となる。地元メディアによると、中国国内における油圧ショベルの販売台数は今年1-6月に4万3214台と、前年同期比で12.3%減少した。

なお、地元メディアによれば、油圧ショベル(履帯式)の同期販売シェアは、中国の三一重工(600031/CH)が13.7%で首位をキープした。2位は米キャタピラーで10.8%、3位はコマツで9.21%だった。

《NT》

 提供:フィスコ

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