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【市況】15日の中国本土市場概況:3日続伸、国有企業改革への期待感などが引き続き支援材料に


15日の中国本土市場は3営業日続伸。上海総合指数は前日比3.71ポイント高(+0.18%)の2070.36、深セン成分指数は同25.55ポイント高(+0.35%)の7304.41で取引を終えた。

上海総合指数は強弱材料が交錯する中、総じてこう着感の強い展開に。国有企業改革の第1陣リストが本日中にも明らかにされるとの観測に加え、取引時間中に発表された6月の金融統計が堅調な着地になったことが支援材料。一方、中国当局は前日、新規株式公開(IPO)再開後の第2陣として12社の上場を承認。来週には公募が集中すると報じられ、流動性の低下が警戒された。また、明日16日に4-6月期の国内総生産(GDP)が発表されることから、様子見気分も強まった。

中国人民銀行(中央銀行)が15日発表した6月の金融統計では、中国国内金融機関の人民元建て新規融資が1兆800億元(約17兆円)で着地。前月実績の8708億元、市場予想の9550億元をともに上回った。実体経済の回復や人民銀による「対象を絞った金融緩和」が融資増加の背景にあるとみられている。また、マネーサプライM2は前年同月比14.7%増となり、こちらも市場予想の13.6%から上振れた。

なお、観測報道で事前に伝わっていた通り、中国国有資産監督管理委員会はこの日の大引け後、国有企業改革(民営資本の受け入れ等)に関する記者会見を開催。日本時間午後4時20分現在も会見は続いている。同委の発表によれば、中糧集団(コフコ・グループ)や中国国薬集団、中国建築材料集団などが第1陣のモデル実施企業に選ばれた。

《KO》

 提供:フィスコ

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