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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ディップ、ガリバー、クリレスHD、三協立山

■ディップ <2379> 4,110円  +695 (+20.4%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率6位
 11日、ディップ <2379> が決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比8.9倍の8.9億円に急拡大して着地したことが買い材料。3-5月期としては6年ぶりに過去最高益(2.5億円)を大幅に更新した。人手不足が顕在化する中、求人情報サイトの「バイトル」「はたらこねっと」の掲載情報数が大きく伸び、メディア事業の収益が急拡大した。上期(3-8月)計画の7.4億円を既に20.2%に上回ったことで、業績上振れを期待する買いが殺到した。

■ガリバー <7599> 908円  +103 (+12.8%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 ガリバー <7599> が続急騰。日経MJ新聞が14日付で「中古車買い取りのガリバーインターナショナルが創業20年目を迎え、ビジネスモデルの転換に乗り出した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「複数の専門チャネルを作り、本格的に小売りに進出。4年後には年間15万台を販売し、車検やローン、保険などで全国一の取り扱いを目指す」という。今期の個人向け販売は前期比1.2倍の6万台を目標としている同社の強気な姿勢に期待した買いが向かった。

■クリレスHD <3387> 3,375円  +381 (+12.7%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率8位
 11日、クリレスHD <3387> が8月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、株式分割に伴い、株主優待制度を一部変更。2月末日と8月末日現在の株主を対象に、100株以上300株未満で食事券を3000円分ずつ贈呈する優待を新設。また、300株以上1500株未満は同6000円分ずつ、1500株以上3000株未満は同3万円分ずつと実質的に優待内容を倍増させる。一方、3000株以上は3万円分ずつと実質的に変更はない。同時に決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比26.2%増の13.7億円で着地し、上期(3-8月)計画の24.5億円に対して順調に進捗したことも好感された。

■三協立山 <5932> 2,183円  +224 (+11.4%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 11日、三協立山 <5932> が決算を発表。14年5月期の連結経常利益は前々期比41.3%増の155億円に拡大し、前期の年間配当を20円→35円(前々期は30円)に増額したことが買い材料視された。建材事業で消費税率引き上げ前の駆け込み需要を背景とした新設住宅着工増加への対応や公共事業の取り込みを進めたことや、販売網の強化、改装・リフォーム需要への対応が寄与した。また、マテリアル事業も堅調だった。15年5月期は消費税率引き上げによる影響を見越して、経常利益は前期比10%減の140億円に減る見通しを示したが、配当は前期と同じ35円を計画していることから市場では買いが優勢となったようだ。

■JAM <8922> 169円  +9 (+5.6%)   本日終値
 11日に発表した「港区で固定資産2物件を取得」が買い材料。

■ツガミ <6101> 561円  +23 (+4.3%)   本日終値
 ツガミ <6101> が6日ぶりに大幅反発。日経新聞が12日付で「ツガミの2014年4~6月期の連結営業利益が20億円前後となり、前年同期の4.8倍に急拡大したもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「スマートフォン(スマホ)内部に組み込む小型部品を精密加工する自動旋盤などが伸びており、利益率が大きく改善している」という。スマホ関連の工作機械受注増による業績拡大報道を好感した買いが向かった。

■東宝 <9602> 2,482円  +97 (+4.1%)   本日終値
 11日、東宝 <9602> が決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比36.1%増の107億円に拡大して着地したことが買い材料。3-5月期としては2年ぶりに過去最高益を更新した。「アナと雪の女王」など洋画がメガヒットした映画興行事業が収益を牽引した。映画営業事業も定番アニメの話題作配給が奏功し、増益に貢献した。上期(3-8月)計画の143億円に対する進捗率が75.5%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。また、決算発表を受けて、野村証券が11日付で投資判断「バイ(買い)」と目標株価3000円をそれぞれ継続したことも支援材料。

■マルエツ <8178> 392円  +14 (+3.7%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11日付でマルエツ <8178> の投資判断を「ニュートラル(中立)→アウトパフォーム(強気)」に引き上げ、目標株価を350円→520円に増額したことが買い材料。10日に会社側は決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結営業利益は前年同期比4.0倍の11.4億円に急拡大して着地。上期(3-8月)計画の13億円に対する進捗率は88%に達したが、通期計画は据え置かれた。リポートでは、トップラインの伸長と経費抑制効果による業績改善を踏まえ、同証券予想の15年2月期営業利益を33億円→56億円(会社計画は30億円)に大幅上方修正した。

■ソフトバンク <9984> 7,649円  +169 (+2.3%)   本日終値
 ソフトバンク <9984> が3日ぶりに反発。日経新聞が12日付で「ソフトバンクが米携帯電話4位TモバイルUSの買収について、親会社の独ドイツテレコムと大筋合意し、詰めの協議に入ったことが11日、分かった」と報じたことが買い材料視された。報道によると、昨年買収したスプリントと統合すれば米国での契約数は約1億件とベライゾン・ワイヤレス、AT&Tの米2強に匹敵する規模になる。国内外の8金融機関が買収資金として総額4兆円規模の融資枠を設けるとも伝えており、買収の実現による事業基盤の強化に期待する買いが向かった。

■ダイジェット工業 <6138> 207円  +50 (+31.9%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ダイジェト <6138> が急反騰。日経新聞が12日付で「ダイジェット工業は、中国への依存度が高いレアメタルのタングステンを使わずに金型を量産することに成功した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来はタングステンを使わないと強度を保てなかったが、調達先を分散できるチタンで代替することに成功した」という。価格も従来より約1割安くできるとしており、量産化による業績への寄与を期待した買いが殺到した。

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