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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):パル、乃村工芸社、東レ、クリエイトS

■パル <2726> 2,707円  +336 (+14.2%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 8日、パル <2726> が決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比29.6%増の24.7億円に伸びて着地したことが買い材料。3-5月期としては2年ぶりに過去最高益(20.2億円)を大幅に更新した。衣料事業で44店舗、雑貨事業で10店舗と積極出店で9.2%増収となった。円安による原価高に対する価格転嫁の進展や値引き抑制などで採算も改善した。上期計画の30.1億円に対する進捗率が82.1%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。

■乃村工藝社 <9716> 937円  +51 (+5.8%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 8日、乃村工芸社 <9716> が決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比19.5%増の20.7億円に伸びて着地したことが買い材料。3-5月期としては05年3-5月期以来、9年ぶりの高い利益水準となった。アパレルなど専門店向けの伸長やブライダル施設・オフィス向けの拡大などで17.2%の大幅増収となった。採算重視の受注や原価低減も増益に貢献した。第1四半期の好調に伴い、上期の同利益を15.5億円→22.5億円に45.2%上方修正した。

■東レ <3402> 687円  +7 (+1.0%)   本日終値
 東レ <3402> が続伸。日経新聞が9日付で「東レの2014年4~6月期の連結営業利益は前年同期実績から2割程度増えて、220億円前後となったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「炭素繊維が航空機向けなどに順調に出荷を伸ばした。大型テレビ向けのフィルムといった電子部材も好調だった」としており、炭素繊維複合材料や情報通信材料・機器の好調による増益報道を好感した買いが向かった。

■クリエイトS <3148> 3,575円  +35 (+1.0%)   本日終値
 8日、クリエイトS <3148> が決算を発表。14年5月期の連結経常利益は前の期比8.3%減の94.7億円になったが、従来予想の92億円を上回って着地。続く15年5月期は前期比10.9%増の105億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期もドラッグストアと調剤薬局の積極出店で9.5%増収を見込む。値下げ抑制や照明のLED化による電気代の低減なども増益に貢献する。併せて、今期の年間配当は4円増の62円と4期連続で増配する方針を示した。

■ワイヤレスゲート <9419> 5,200円  -560 (-9.7%)   本日終値
 8日、東証と日証金がワイヤレスG <9419> [東証M]について9日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが嫌気された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■小野産業 <7858> 199円  +50 (+33.6%) ストップ高    本日終値
 8日、小野産業 <7858> [JQ]が、15年3月期第1四半期(4-6月)に投資有価証券売却益3400万円を特別利益として計上すると発表したことが買い材料。今期の最終利益は3000万円(前期は9800万円の赤字)の見通しであることから、特別利益計上のインパクトは大きく、上振れが期待できるとの見方が広がった。なお、会社側では今期業績予想は他の要因を含め現在精査中であり、修正が必要な場合には速やかに開示する方針。

■サイバーステップ <3810> 3,110円  +502 (+19.3%) ストップ高    本日終値
 2日、サイステップ <3810> [東証M]が米国で自社開発のパソコン向けMMO(大規模多人数同時参加)型オンラインゲームRPG「鬼斬(おにぎり)」英語版の正式サービスを始めたのに続き、4日には台湾、香港、マカオ向けの正式サービスを開始したと発表したことが引き続き買い材料視された。

■三光合成 <7888> 324円  +26 (+8.7%)   本日終値
 8日、三光合成 <7888> [JQ]が双葉電 <6986> と資本業務提携すると発表したことが買い材料。双葉電が三井物産が保有する同社株310万株(発行済み株式数の14.68%)を全株取得し、新たに筆頭株主となる。金型部品を手掛ける双葉電との提携により、プラスチック成形金型と成形品関連部品を組み合わせて販売し、付加価値の向上と他社製品との差別化を図る。

■薬王堂 <3385> 2,204円  +124 (+6.0%)   本日終値
 8日、薬王堂 <3385> [東証2]が7月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)が前年同期比22.1%増の5.6億円に伸びて着地したことも好感された。5店の新規出店効果や品揃えの拡充による集客力の強化などが寄与した。

■サーラコーポレーション <2734> 579円  +15 (+2.7%)   本日終値
 8日、サーラ <2734> が決算を発表。14年11月期上期(13年12月-14年5月)の連結経常利益が前年同期比52.0%増の31.7億円に拡大し、従来予想の24億円を上回って着地したことが買い材料。エンジニアリング&メンテナンス事業において土木、設備、メンテナンスの各部門で完成工事が増えたうえ、設備部門で完成工事の利益率改善に取り組んだことが寄与した。経費削減効果も利益を押し上げた。併せて、通期の同利益は上期の上振れ幅を下回る2億円を上乗せする形で、26億円(前期は20.5億円)に8.3%上方修正。増益率が16.7%増→26.5%増に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の10円→11円(前期は10円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

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