【市況】米国株式相場 下落、ソーシャルメディアやバイオへ売り広がる
米国株式相場は下落。ダウ平均は117.59ドル安の16906.62、ナスダックは60.07ポイント安の4391.46で取引を終了した。4-6月期決算発表を前に投資家の関心も企業利益へと向かっており、ソーシャルメディアやバイオ関連、小型株などに売りが広がった。ナスダック総合指数は一時1.8%の下落となる場面もあったが、その後は下げ幅をやや縮小する展開となった。セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で小売やソフトウェア・サービスが下落した。
航空機メーカーのボーイング(BA)は米輸出入銀行の存続への懸念から下落。投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)とモルガン・スタンレー(MS)はアナリストが業績予想を引き下げたことで軟調推移となった。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)や口コミサイトのイェルプ(YELP)、ビジネス向け交流サイトのリンクトイン(LNKD)などモメンタム銘柄も幅広く売られた。一方で家電メーカーのワールプール(WHR)は、閉鎖した工場の土壌汚染等に関する集団訴訟で和解したことで上昇した。
マーケット終了後にアルミニウム大手のアルコア(AA)が発表した決算は、売上高及び調整後一株利益が共にアナリスト予想を上回り、時間外取引で上昇して推移している。
《KG》
提供:フィスコ