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【市況】4日の中国本土市場概況:上海総合は5日ぶり反落、鉄道関連は政策期待で逆行高


4日の中国本土市場は反落。上海総合指数は前日比3.85ポイント安(-0.19%)の2059.38と5営業日ぶりに反落、深セン成分指数は同1.63ポイント安(-0.02%)の7333.91と3営業日ぶりに反落した。

上海総合指数は小動きで始まった後、マイナス圏での推移が続いた。前日まで4連騰した後とあり、足元で上昇したテーマ株などに利益確定売りが優勢となった。また、中国人民銀行(中央銀行)が中国工商銀行(601398/CH)などを対象に強制的に手形を割り当て、資金吸収を行ったとの報道も一部で警戒された。ただ、景気見通しの改善や景気対策期待は引き続き下支えとなり、下値も限定的だった。

セクター別では、鉄道関連が逆行高。鉄道車両製造の中国北車(601299/CH)や中国南車(601766/CH)などが買われた。中国の李克強首相が高速鉄道の建設現場を視察したとの報道を受け、政策支援や投資拡大への思惑が浮上したもよう。半面、前日に大幅高となった港湾株や大連地場銘柄には利益確定売りが広がった。

なお、地元メディアの報道によれば、中国人民銀行は中国工商銀行と国家開発銀行に対し、計1000億元(約1兆6300億円)相当の中央銀行手形を強制的に割り当てたもようだ。業界関係者は、貸し出しの急速な伸びに対する「懲罰的」な意味を持つと分析。ただ、「単に流動性を吸収したにすぎない」との見方も出ている。

《KO》

 提供:フィスコ

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