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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):神鋼環境、日本マイクロ、4℃ホールデ、メディアドゥ

■神鋼環境ソリューション <6299> 549円  +56 (+11.4%) 一時ストップ高    本日終値
 2日、神鋼環境 <6299> [東証2]が、独立行政法人国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センターと共同で、放射能汚染土壌の放射性セシウムを濃縮除去し、汚染土壌を最大98%減容化する技術を開発したと発表したことが引き続き買い材料視された。放射能汚染焼却灰(主灰)に対しても、前処理を施すことで汚染土壌と同様に除染・減容化できるメドをつけた。福島県の放射性セシウムを含有している放射能汚染土壌は2000万立法メートル(東京ドーム約16個分)を超えており、減容化が喫緊の課題となっている。処理設備のスケールアップや浄化土壌の再利用先を確保したうえで早期実用化を目指す。発表を受けて、放射能汚染土壌や主灰の減容化に大きく貢献する技術として将来的な収益貢献に期待する買いが向かった。

■日本マイクロニクス <6871> 7,950円  +480 (+6.4%)   本日終値
 2日、東証が3日売買分から日本マイクロ <6871> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが好感された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■4℃ホールデ <8008> 2,315円  +131 (+6.0%)   本日終値
 4℃ホールデ <8008> が続急伸。日経新聞が3日付で「宝飾品大手のヨンドシーホールディングスの2014年3~5月期は連結営業利益が15億円強となり、前年同期をほぼ4割上回ったようだ。3~5月期としては過去最高」と報じたことが買い材料視された。報道によると、消費増税前の3月に結婚指輪などの売り上げが大きく伸び、増税後も低価格商品の投入によるテコ入れが奏功したという。3-5月期(第1四半期)の営業利益の上期(3-8月)計画20億円に対する進捗率は8割に迫り、「15年2月期通期の営業利益は従来予想(前期比10%増の54億円)から上積みされる可能性も出てきた」と伝えている。報道を受けて、業績上振れを期待する買いが向かった。

■メディアドゥ <3678> 6,400円  +230 (+3.7%)   本日終値
 3日前場立会中にメディアドゥ <3678> [東証M]が、米国で電子書籍サブスクリプション(読み放題)サービスを手掛けるスクリブドと提携し、日本の電子書籍コンテンツを独占的に提供すると発表したことが買い材料。スクリブドは月間8000万人のユニークユーザーをベースに急成長するドキュメント共有サービス会社で、13年10月に電子書籍サブスクリプション・サービスを開始。現在、米大手出版社の作品を含む40万タイトル以上が同サービスに提供されているという。同社はスクリブドのグローバル展開に向けて、国内出版社へコンテンツ提供で営業を進める。クールジャパンで評価の高まる国内優良コンテンツの世界進出を担うとあって、今後の収益貢献に期待する買いが向かった。

■東芝 <6502> 484円  +12 (+2.5%)   本日終値
 東芝 <6502> が大幅反発。日経新聞が3日付で「東芝がブルガリアの国営電力会社から原子力発電所を受注する見通しとなった」と報じたことが買い材料視された。報道によると「米子会社のウエスチングハウス(WH)が原発1基を受注し、原発運営会社の株式も一部取得する案が有力視されている」としている。受注が実現すれば、日本勢では東欧で初となり、欧州での事業拡大を期待した買いが向かった。

■住友林業 <1911> 1,254円  +29 (+2.4%)   本日終値
 住友林 <1911> が急反発。1月に付けた年初来高値1247円を更新し、ほぼ7ヵ月ぶり高値圏に上げてきた。同社の今15年3月期連結経常利益は小幅減益予想だが、受注回復が早いことや、米・豪での住宅販売を16年度をメドに現在の年間3600棟から6000棟と大幅に拡大するとの6月日経報道など、海外市場の拡大を期待した買いが続く。愛媛県の旧別子銅山跡地では、歴代の住友の総理事が植林事業を手掛けてきたことで杉の森は今もなお拡大中。杉林を養育、山林経営をしつつ、木造軸組工法で定評ある住宅事業を展開する。

■エービーシー・マート <2670> 5,400円  +10 (+0.2%)   本日終値
 ABCマート <2670> が大幅反発。日経新聞が3日付で「エービーシー・マートの2014年3~5月期は連結営業利益が前年同期比29%増の130億円前後になったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「四半期として過去最高を更新した」という。消費増税前の駆け込み消費で3月の販売が大きく増えたほか、4月以降もスニーカーや子供靴が伸びたとしており、9日発表予定の第1四半期決算発表を控え、好業績を期待する買いが向かった。

■ADEKA <4401> 1,375円  +1 (+0.1%)   本日終値
 ADEKA <4401> が4日続伸。日経産業新聞が3日付で「ADEKAは接着性能と耐熱性を両立した接着剤を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「主成分のエポキシ製の樹脂の分子構造を見直すなどして、セ氏200度の高温環境でも、常温時の8割程度の接着性能が維持できるようにした」という。すでにサンプル出荷を始めており、17年モデルからの採用を目指すとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■わらべや日洋 <2918> 2,084円  -9 (-0.4%)   本日終値
 2日、わらべ日洋 <2918> が決算を発表。15年2月期第1四半期(3-5月)の連結最終利益は前年同期比3.2%減の6.7億円に落ち込んだことが売り材料。セブン-イレブン向けにチルド弁当の販売が増え、増収となったものの、新工場稼働にかかる費用や光熱費に増加に加え、工場での人件費が想定以上に膨らんだことが響いた。

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